のん

　完全新作のストップモーション・アニメーション『ポケモンコンシェルジュ』がNetflixで独占配信中。本作は、ポケモンたちが“お客さま”として訪れる南の島「ポケモンリゾート」を舞台に、新米コンシェルジュのハルが、先輩スタッフとともにポケモンのお世話に奔走しながら自分らしさに気付いていく姿を、優しくて心温まる世界観で描いた物語だ。主人公ハルを演じるのは、2013年のNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で大ブレイクし、2023年に30歳を迎えたのん。今回クランクイン！トレンドは、のんにインタビューを実施し、ポケモンの思い出を振り返ってもらいつつ、本作の魅力や心境の変化などを聞いた。（取材・文＝河内香奈子／写真＝上野留加） 【写真】かわいすぎ！　「お尻が好き」と語っていたコダック＆のんのツーショット ■最初に選ぶポケモンはどうやって決めてた？ ――ポケモンがもともとお好きだと伺いました。最初に遊んだタイトルや思い出に残っている作品はありますか？ ゲームだとゲームボーイの『ポケットモンスター 青』をプレイしたのがポケモンとの出会いです。詳しくは覚えていないんですけど、最初に選んだポケモンはヒトカゲだったと思います。 ――個人的に最初に選ぶポケモンってその人の個性が出ると思っていまして、かわいいから選ぶ人がいれば、強さで選ぶ人がいて、さらには最初のジムリーダーとの相性を考えて選ぶ人もいますよね。のんさんは最初どんな理由でポケモンを選んでいました？ ヒトカゲはほのおタイプなのが気に入って選んだ記憶があります。それに進化した時に一番格好いいやつにしていました（笑）。 ――リザードン最高に格好いいですもんね（笑）。『ポケモンコンシェルジュ』は、さまざまなポケモンが登場しますが、のんさんが気になったポケモンはいますか？ やっぱりコダック。最初は「ねんりき」が暴発してしまうことに悩みを抱えているところも繊細でかわいいなって思いました。それにリアクションが独特っていうか、うれしそうにも見えるけれど、うれしくなさそうにも見えたり。何考えているか分からないところと、ミステリアスなところが魅力的です。あと、コダックのお尻も好き。最初茂みからお尻だけ出ているシーンがいくつかあるのですが、そこがもうかわいくて。 ――今回のんさんは新米コンシェルジュのハルを演じます。作品を拝見した時に、ハルの笑い声につられて笑ってしまうくらいチャーミングだったのですが、笑い声の演技で特に意識したことはありましたか？ （ハルは）普段真面目で思い詰めてしまうタイプで、清々しいっていうか、「本当は素直に元気に楽しめる子なんだ」っていう部分が表現されてるシーンで、笑い声が入ってくる描写があります。なので、本当はにこやかな子だよねっていう解釈で演じていました。 ――なるほど。本作は、物体を少しづつ動かしながら撮影するストップモーションで表現されていますが、演じ方で難しさを感じることはありましたか？ そこまで違いはなかったです。通常ストップモーションのアニメは、口の動きをセリフに合わせないと、合っているように見えないらしくて。でも今回は、絵コンテを見て私がしゃべっている表情や声、リアクションを録って、それをアニメに生かす「プレスコ（事前収録）」だったので、あんまり普通と違うなっていう、やりづらさとか、ギャップとかもなかったですね。