「橋から大阪港一望」大阪メトロ民営化初のぶらりウォーク
夏休み親子企画に続き秋から定期開催へ
奈良県出身で大阪府在住3年目という40代女性は、大阪のまちを知るために、これまで数回ぶらりウォークに参加してきた。なみはや大橋にほど近い家具量販店IKEAへ買い物に訪れることもあるという。「いつもはクルマなので、なみはや大橋を一瞬にして通過しますが、きょう初めて歩いて渡りました。橋の大きさと大阪港の広さを改めて実感できましたね」と振り返った。 「橋から眼下の海をながめると、けっこう水が澄んでいて、大阪を見直しました」(40代男性)、「なみはや大橋の坂がきつくてしんどかったけれど、風が吹いて気持ちよかった」(60代女性)――と、橋巡りはおおむね好評だった。 ゴールまでの制限時間は5時間30分と、割合ゆとりをもって設定してある。道中、街路樹を観察したり、コース沿いの公園で弁当を広げるグループや、IKEAへ立ち寄る家族連れがいた。寄り道もまち歩きのだいご味のひとつ。出会いや再発見につながるからだ。 同社では学校の夏休み中に親子向け企画を実施した後、9月から月1回ペースの定期開催を目指す。大阪の多くの駅前には商店街が広がる。独自の歴史を刻み人情味にあふれる商店街を、歩いて通過するだけではもったいない。参加者と商店主らがふれあえる機会を設定すれば、まち歩きの楽しさが倍増し、地域振興にもつながるのではないか。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)