【死別と年金】最近夫を亡くした50代女性です。遺族年金の「中高齢寡婦加算」ってなんですか?
遺族基礎年金との関連性
子どもがいると中高齢寡婦加算の対象外だと知り、子育てにお金がかかるのに理不尽だと感じる人もいるでしょう。 しかし、実際は理不尽ではなく、遺族基礎年金との兼ね合いによって対象外となっています。遺族基礎年金とは国民年金保険の被保険者が亡くなった場合に支給されるもので、子どもを有することも条件の一つです。夫が厚生年金保険に加入しており、妻に子どもがいるなら遺族基礎年金と遺族厚生年金の両方を受け取れます。 言い換えると、子どもがいない妻は遺族厚生年金のみ受給が可能です。両方を受け取るケースより不利なので、公平性の観点から中高齢寡婦加算の制度があるのです。 なお、中高齢寡婦加算の金額は遺族基礎年金の4分の3です。毎年この金額は見直されるため、中高齢寡婦加算も年によって異なります。例えば、令和5年は59万6300円でした。 ※死亡した夫の厚生年金保険の被保険者期間が20年必要
正しく理解したいなら遺族年金の基本を押さえよう!
遺族厚生年金は遺族年金の一つであり、中高齢寡婦加算はそれに関する制度です。年齢などの条件を満たしていれば、所定の金額が支給額に上乗せされます。 また、なぜ子どもがいると対象外なのか知りたければ、遺族基礎年金との関連性を把握することが大事です。中高齢寡婦加算だけに着目すると仕組みが分かりづらいので、遺族年金全般について基本的な知識を身につけましょう。 出典 日本年金機構 遺族厚生年金(受給要件・対象者・年金額) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー 監修:高橋庸夫 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部