中谷潤人、1vs3の変則スパーリングを初実施「3人斬りみたいな感じ」
プロボクシングのWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26)=M・T=が13日、神奈川・相模原市のゴルフ場、相模湖CCで走り込み合宿を開始する予定だったが雨天のため、相模原市の所属ジムでのジムワークに変更した。夕方から宿舎に移動し、14日の午前練習から16日の午前練習まで相模湖CCで午前、午後の計5部練習を行う。 この日は急遽(きゅうきょ)、中谷と一緒に走り込み合宿を行うジムの後輩の野中太陽(20)、中村翔気(18)、斎藤哲平(23)を相手に4ラウンド、30秒ごとに相手が交代する1vs3の変則スパーリングを初めて実施。「3人斬りみたいな感じ。休む暇がないのでつらい。良い刺激になった。心拍数的にもすごく上がったので良かった」と今後もこの練習は継続していく意向だ。 14日からとなった走り込みについては「次戦に向けて、しっかりとスイッチを入れる。土台作りをしっかりとして、切り替えていきたい」と意気込んだ。2月24日に東京・両国国技館で、初防衛を目指していた王者のアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に6回TKO勝ちし、世界3階級制覇を達成。ボクシング界で最も権威がある米国の老舗専門メディア「ザ・リング」の全階級を通じた最強ランク「パウンド・フォー・パウンド」では10位にランクインした。次戦は7月20日に東京・有明アリーナで同級1位のビンセント・アストロラビオ(27)=フィリピン=との指名試合が有力。〝ネクストモンスター〟が次戦に向けてギアを一段階上げる。 プロ戦績は中谷が27戦27勝(20KO)、ライトフライ級の野中が3戦2勝(1KO)1敗、フライ級の中村が1戦1敗、スーパーフライ級の斎藤が12戦6勝(4KO)4敗2分け、サンティアゴが37戦28勝(14KO)4敗5分け、アストロラビオが23戦19勝(14KO)4敗。(尾﨑陽介)