立憲選挙カー、進路変更5回以上 つばさの党の「カーチェイス」で
4月の衆院東京15区補選での政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件で、公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で再逮捕された幹部3人が立憲民主党の選挙カーを追いかけ続け、5回以上進路変更させていたことが捜査関係者への取材で分かった。陣営は警察署に避難したが、幹部らはその後も約5分間、怒声を浴びせ続けていた。 【写真】立憲民主党の陣営の選挙カーを追跡し、その様子を生配信するつばさの党の根本良輔容疑者(左)ら。この行為が再逮捕容疑となった=2024年4月17日、東京都江東区、つばさの党のユーチューブから 捜査2課によると、7日に再逮捕されたのは同補選に立候補し落選した根本良輔(29)、代表の黒川敦彦(45)、幹部の杉田勇人(39)の3容疑者。3人は共謀し、補選期間中の4月17日午後6時35分~午後7時ごろ、東京都江東区内で立憲民主党の酒井菜摘氏(37)陣営の選挙カーを約3キロにわたって追跡した疑いがある。 捜査関係者によると、黒川容疑者らは立憲の選挙カーを執拗(しつよう)に追いかけ、選挙カーは5回以上進路変更を余儀なくされた。立憲の選挙カーは通常より速い速度で走らざるを得なくなり、候補者名の連呼ができなくなったという。
朝日新聞社