囲碁名人リーグ 山下敬吾九段が許家元九段に敗れ1敗者ゼロに
第49期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦は18日、許家元(きょ・かげん)九段が山下敬吾九段に白番中押し勝ちし、リーグスコアを3勝2敗として白星先行。山下は2勝2敗の五分に後退した。山下の負けにより、リーグの1敗者はゼロとなり、挑戦者争いは負けなしで連勝を続ける一力遼棋聖(5勝0敗)と余正麒八段(4勝0敗)のマッチレースの様相となってきた。 一力と余の直接対決(直対)は7月。この間、一力は許と、余は志田達哉八段(0勝5敗)と関航太郎九段(1勝2敗)と打つ。両者がどんな星で直対を迎えるかが当面の焦点となる。 余はこの日、本因坊挑戦者決定戦で芝野虎丸名人を破り、本因坊を併せ持つ一力への挑戦権を獲得。今夏の囲碁界は、名人戦、本因坊戦の二つのタイトル戦にまたがる両者のバトルで彩られそうだ。
朝日新聞社