たくさんの人に桜並木へ 浜井場小学校5年生が手製あんどん【長野県飯田市】
クリスマスの電飾で人気を集める長野県飯田市街地の「大宮通り桜並木」で、地元浜井場小学校の5年生が20日夜、手づくりのあんどんを点灯して並木の魅力を発信した。総合学習で桜並木を学び、「たくさんの人に来てもらい、くつろげる場所になってほしい」との願いを込めた。 5年生22人は春の花見散歩をきっかけに、桜並木に対するさまざまな疑問をふくらませ、総合学習で調べてきた。資料に目を通すうちに大宮通り桜保存会の存在を知り、井上基会長(66)を迎えて並木の経過や展望、保存活動について教えてもらった。 あんどん点灯は、にぎわい創出や癒やしの場づくりに向けて探った「私たちにできること」の第2弾。色えんぴつや絵の具、折り紙を使って和紙にデザインを施し、高さ30センチほどの設置型あんどんをつくり、14日のイルミネーション点灯式でお披露目した。 今回が2回目の点灯で、飯田駅でチラシを配って事前に周知。足を運んだ人たちに説明する場面もあった。制作した児童(11)は桜と人形劇、リンゴなどの絵を描き、照明がうまく反映されるように工夫して「桜並木と一緒にたくさんの飯田の魅力をPRできれば」。またほかの児童(10)は「資料が少なく、桜並木のことを調べるのはむずかしかったけど、しっかり分かって良かった」と話していた。 落ち葉拾い、あんどんに続く「できること」3弾として、ベンチづくりも計画している。