愛子さま学習院大学ご卒業 ご両親の愛情に育まれた22年
天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは、3月20日、学習院大学を卒業されました。 桜色の振り袖に紺色の袴姿で登校し、卒業式の前に取材に応じられました。 【画像27枚】学習院初等科の運動会。リレーでチームが1位になりガッツポーズで大喜びされる愛子さま ーー大学生活を振り返られていかがですか? 愛子さま: 最初の3年間はオンライン授業で、最後の1年はこのキャンパスに通い、たくさんの新しい学びを得て、充実した4年間を過ごすことができました。素晴らしい先生方や友人たちと出会えたこともうれしく、またありがたく思っております。 このあと、愛子さまは文学部の同級生とともに、約1時間の卒業式に臨まれました。
「締め切りの直前まで」 愛子さまの卒論へのこだわり
新型コロナの感染拡大と同時期に入学された愛子さま。入学から半年後に初めて登校され、最初の3年間はオンラインでの授業が続きました。 キャンパスへの通学は4年生になってから始まり、「大学最後の一年間、この緑豊かなキャンパスで良い学びができましたらと思っております」と話されました。 文学部日本語日本文学科では古典文学や和歌を学び、卒業論文は中世の女流歌人をとりあげ、「式子(しょくし)内親王とその和歌」をテーマにされました。 卒論の指導を担当した中野貴文教授は、記者会見で愛子さまが執筆に取り組まれたご様子についてこう振り返りました。 中野貴文教授: 宮さまがこだわられた点でいうと、とにかく最後の最後まで自分の言葉で少しでもより良くするために時間をかけられたことだと思っています。締め切りの直前まで粘って自分の論文をより良いものにしようという、覚悟というか粘り強さが最も印象に残っています。 愛子さまは文学部の書庫や図書館に頻繁に通い、たくさんの文献や資料を確認されていたといいます。そして、指導教授の研究室で何度も面談を重ねられたそうです。 愛子さまは卒論執筆の苦労について、次のように振り返られました。 《愛子さま 文書回答》 調べる資料や範囲が膨大で、一つのことを調べていると、次から次へと調べなければならない事柄が出てきてなかなか終わらず、特に締切りが近づいた昨年末は、気が遠くなるような毎日を過ごしておりました。 晴れて卒業の日を迎えられた愛子さま。学位記授与式にも臨み「卒業したという実感が湧きました」と話されたということです。