子どもの「中学受験」を考えているママ友。うちはお金に余裕がないので無理だと思うのですが、どのくらいの稼ぎがあれば可能なのでしょうか?
子どもの中学受験を検討するにあたって、経済面での心配をされる家庭もあるでしょう。中学受験の準備のためには、塾に通う必要性が出てくる場合もあるため、高額な費用がかかることも考えられます。 中学受験を考えている知り合いの話を聞くと「どのくらいの稼ぎがあるのか?」と疑問に思うこともあるでしょう。 本記事では、中学受験にかかる費用の平均から必要な親の年収を計算するとともに、教育費を計画的に貯めておくポイントについてもご紹介します。 ▼私立高校の「実質無償化」は年収いくらで対象になる? 支給金額とあわせて解説
中学受験にかかる費用の平均は?
株式会社モデル百貨が2024年に実施した「中学受験の費用についてのアンケート調査」によると、中学受験のために通った塾代の平均は178万4000円という結果が出ています。塾に通った期間の平均は2.5年間ということです。つまり、1年あたり70万円程度の塾代がかかったと考えられます。 これに加えて、出願時に支払う受験料がかかります。受験校数の平均は2.6校、受験料の平均は5万7317円でした。塾代と受験料の平均を合計すると、全部で184万1317円かかる計算になります。 ただし、塾代については塾のタイプによっても異なるため、注意が必要です。塾には大きく分けて「集団塾」と「個別塾」があり、集団塾の総額費用平均は183万4254円、個人塾の総額費用平均は121万6346円と、集団塾の方が60万円ほど高くなっています。 ■入学後も初年度のみで100万円以上かかる場合も 受験に合格して私立中学校に通うことになった場合、入学金や授業料などは、公立中学校よりも高額な費用がかかると考えられます。 東京都によると、令和6年度における都内私立中学校の初年度納付金の平均は、入学金26万3232円、授業料50万3774円、施設費3万3685円、その他20万8672円の合計100万9362円ということです。授業料とその他の費用については毎年度納付する必要があるため、受験予定の中学校では3年間で最低いくらかかるのか、確認しておくことをおすすめします。