ブンデスで2位となる87回のドリブル成功数 上手すぎる“ムシアラ・マジック”がEURO戦うドイツ代表のカギに
狭いエリアでも突破できる圧倒的なテクニック
今夏にホスト国としてEURO2024を戦うドイツ代表。最近のパフォーマンスから優勝候補に推す声はあまり多くないが、それでもトッププレイヤーが揃う強豪だ。 [動画]ムシアラの止められない圧巻ドリブルの数々 ブンデスリーガ公式が攻撃の中心として期待するのは、バイエルンの若きチャンスメイカーであるMFジャマール・ムシアラ(21)だ。 今季のバイエルンはリーグタイトルを逃す悔しいシーズンとなったが、ムシアラ個人はブンデスリーガで10ゴール6アシストと好調だ。2シーズン連続での二桁得点となり、21歳にして完成度は抜群に高い。 最大の特長は変幻自在のドリブルだろう。今季ここまでリーグ戦で87回のドリブル成功数を記録しているが、これはリーグ2位の数字だ。1位は同じバイエルン所属のドイツ代表FWレロイ・サネ(93回)、3位はレヴァークーゼンの優勝に貢献したドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツ(79回)と続いていて、代表選手3名がTOP3を固めているのは心強い。この3人を2列目に並べる攻撃陣はかなり強烈だ。 同サイトもムシアラのテクニックを魔法のようと表現していて、狭いエリアでもボールを運べるテクニックは代表でも重要な武器となるに違いない。 「『ムシアラ・マジック』とはバイエルンの試合の解説でよく聞かれる言葉だが、それは決して大袈裟な表現ではない。ボールが足下にあるとき、ムシアラは魔法使いのようになる。彼はそれをCL、そしてブンデスリーガのゲームにおけるさまざまな局面で証明してきた」 サネが縦に速いタイプのドリブラーであるのに対し、ムシアラとヴィルツは細かいタッチで密集を突破できる。彼らへの対応は厄介なものとなるはずで、EUROでドイツ代表が上位進出するためには2列目の躍動が欠かせない。
構成/ザ・ワールド編集部