「木枯らし1号」って何?「2号」「3号」もある? 「立冬」各地で今季一番の冷え込みに【Nスタ解説】
高柳キャスター: 「木枯らし1号」は発表されない年もあるんです。 東京地方 2020年:11月4日 2021年:発生なし 2022年:発生なし 2023年:11月13日 2024年:11月7日 近畿地方 2020年:10月23日 2021年:10月23日 2022年:11月13日 2023年:11月11日 2024年:11月7日 近畿地方は2020年から5年連続で発表されていますが、東京地方は2021年と2022年は発表されていません。そして、2024年は両地方とも11月7日に発表されました。 國本気象予報士: 10年でいうと4回ほど発表されていない年があって、温暖化の影響も多少あるかもしれませんが、寒気の流れ込みが弱い年が多いというのが大きいですね。 高柳キャスター: そして、「木枯らし1号」といいますが、「2号」「3号」はあるのかというと、これまで発表された例はないそうです。 「2号」「3号」に相当する風が吹いても、注目・関心度が小さいため、発表はされていないということなんです。 ■今年の冬は暖冬?寒冬? “急に寒くなる”可能性も 高柳キャスター: 2024年の冬は「暖かい」のか「寒い」のか、國本さんどうでしょうか? 國本気象予報士: どちらかというと冬は「寒い」という予想にはなっているんですが、それが少し怪しくなってきました。 9日(土)10日(日)くらいまでは空気が冷たいんですが、この後、気温が上がっていきます。そのまま11月いっぱいは少なくとも気温が高い傾向が続きそうなんです。多少、寒い日はあると思うんですが、それがあまり持続しないという傾向が見えてきています。 7日、向こう1か月の平均気温の予報が発表されました。これを見ると、列島は真っ赤になっています。つまり、この時期としては平年よりも気温が高いという予想になってきています。 実は、向こう1か月というのが11月9日~12月8日と、12月まで食い込んできているんです。 10月に出た3か月予報だと、12月から水色になって寒くなるという予想ではあったんですが、寒くなるタイミングが少しずつ後ろ倒しになってきているかなという予兆があるんです。なので、冬の入口がなかなか見えてこないといいますか、秋の深まりはゆっくりという感じになりそうです。
ホラン千秋キャスター: 寒かったとしても冬は短そう? 國本気象予報士: そうですね。ただ、12月後半から寒くなって、1月にかけては気温が低い。けれども2月はまた少し上向いてくるような予想が出ています。 ========== <プロフィール> 気象予報士 國本未華さん 北海道室蘭生まれ、東京育ち 大学生で気象予報士、のちに防災士の資格も取得
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