【陸上】レンマが世界歴代4位の2時間1分48秒!トラック王者・チェプテゲイは2時間8分台で苦しい初マラソンに/バレンシアマラソン
12月3日、スペインで第43回バレンシアマラソンが行われ、男子はシサイ・レンマ(エチオピア)が世界歴代4位となる2時間1分48秒で優勝を飾った。 世界記録は!? 男女マラソン世界歴代10傑をチェック! 5000m、10000mの世界記録保持者で、今夏のブダペスト世界選手権10000mでは3連覇を飾り、初のマラソン挑戦となったジョシュア・チェプテゲイ(ウガンダ)や、元トラック王者で41歳のケネニサ・ベケレ(エチオピア)が参加するなど、大会前から注目を集めたレース。 5kmを14分28秒、10kmを28分55秒とハイラップを刻み、20kmは57分24秒で通過。中間点を世界記録を上回る1時間0分35秒で折り返すと先頭集団はチェプテゲイやレンマなど8人に絞られた。 だが、その直後にチェプテゲイが苦しくなり集団から脱落。その後はレンマがレースの主導権を握り、30kmではダウィット・ウォルデ(エチオピア)やハーフマラソン元世界記録保持者のキビウォット・カンディエ(ケニア)が食らいついたものの、35kmにレンマが仕掛けるとあとは独走状態に。 レンマは35kmから40kmまでを14分31秒とややペースを鈍らせたものの、残りの2.195kmは6分36秒でカバー。これまでの自己記録(2時間3分36秒)を2分近く更新し、史上4人目の2時間1分台ランナーとなった。 今月33歳を迎えるレンマは21年ロンドンマラソンの優勝者。20年には東京でも2時間4分51秒で3位に入っている。 日本のNDソフトに所属するアレクサンダー・ムティソ(ケニア)が後半に順位を上げて2位。昨年のこの大会でマークした自己記録を18秒上回る2時間3分11秒でフィニッシュした。 3位は2時間3分48秒でウォルデが続き、中盤は第2集団でレースを進めたベケレが2時間4分19秒で4位。40歳以上の世界最高タイムをマークしている。一方のチェプテゲイは後半に大きく遅れて2時間8分59秒の37位。マラソンデビュー戦は苦しいレースとなった。 女子はウォルクネッシュ・デゲファ(エチオピア)が世界歴代7位の2時間15分51秒で優勝。2位のアルマズ・アヤナ(エチオピア)も2時間16分22秒と世界歴代8位と好タイムでフィニッシュしている。
月陸編集部