事故か破壊工作か? バルト海の海底ケーブル切断、欧米当局者の見解割れる
重要参考船
当局やインターネットウォッチャーから特に関心を集めている船が一つある。 クプラーの船舶追跡データによると、中国船籍の「伊鵬3」が切断時に両ケーブルを横切っていた。リトアニア軍によると、「BCSイースト・ウェスト」が切断されたのは現地時間17日午前10時ごろ。フィランド通信プロバイダーのシニアによると、「Cライオン1」の切断は現地時間18日午前4時ごろだった。 ばら積み貨物船の伊鵬3はロシアの港湾で数日間停泊した後、港を出航した。 デンマーク軍は20日、伊鵬3の近くに展開したことを明らかにしたが、追跡したかどうかは公表しなかった。 米当局者1人と西側の情報当局者1人はいずれも、ケーブル損傷に関与した可能性が高い船として、伊鵬3の名前に言及。ただし米国は今のところ、この船と、破壊行為を命じた可能性のある国家もしくは団体とのつながりを把握していない。 伊鵬3は現在、デンマークとスウェーデンの沖合約48キロ、カテガット海峡の公海上に停泊している。 伊鵬3はロシアの港に停泊した後、バルト海を抜けた。船舶追跡データでは、ガス・石油パイプライン4本や電線、建設中の他の通信ケーブルを含むバルト海の他の海底インフラを横切ったことが示されている。 中国外務省の林剣報道官は20日、伊鵬3について聞かれ、「状況について関知していない」と説明。中国は「常に旗国としての義務を果たしており、自国の船に対して関連法令の厳格な順守を求めている」と述べた。