娘・奈緒“瞳”が結婚を、父・木梨憲武“雅彦”が余命を同時報告 SNSでは「大号泣させられた」と反響<春になったら>
奈緒と木梨憲武がW主演を務めるドラマ「春になったら」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系※初回は夜10:00-11:09)の第1話が1月15日に放送された。本作は、“3カ月後に結婚する娘”・瞳(奈緒)と、“3カ月後にこの世を去る父”・雅彦(木梨)が、「結婚までにやりたいことリスト」と「死ぬまでにやりたいことリスト」を実現していく3カ月間を描いた、笑って泣けるハートフル・ホームドラマ。2024年の元日、それぞれの報告によってこれまでの生活が一変することに。(以下、ネタバレがあります) 【写真】瞳(奈緒)が心配そうなまなざしで雅彦(木梨憲武)を見詰める ■福田靖によるオリジナル作品 脚本は「HERO」シリーズやNHK大河ドラマ「龍馬伝」(2010年)、連続テレビ小説「まんぷく」(2018~2019年、NHK総合)などを手掛けた福田靖によるオリジナル作品で、演出はドラマ「パンとスープとネコ日和」(2013年)、ドラマ「きのう何食べた? season2」(テレ東系)などの松本佳奈と、映画「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」(2023年)などの穐山茉由が手掛ける。主題歌は、福山雅治が書き下ろし。深澤辰哉(Snow Man)、見上愛、影山優佳、西垣匠、橋本マナミ、矢柴俊博、筒井真理子、光石研、小林聡美、濱田岳らが出演する。 ■2024年元日、娘・瞳と父・雅彦の互いの報告によって生活が一変 助産師の椎名瞳(奈緒)は、6歳のときに母を亡くし、以来22年間、父・雅彦(木梨)と反発し合いながらも一つ屋根の下で支え合って暮らしてきた。助産師の仕事にも誇りを持ち、勤務先の院長・杉村節子(小林)の下、家族の新しい始まりの瞬間に立ち会う日々に幸せを感じている。一方の雅彦は、頑固で破天荒な自由人。男手一つで育てた瞳を心から愛し、持ち前のキャラクターと話術を生かして敏腕実演販売士として働いてきた。 そんな父と娘が迎えた2024年の元旦、瞳はおせち料理を前に、雅彦から「報告したいことがある」と切り出される。瞳もまた雅彦に報告があったため、2人は「せーの」で同時に発表することにしたが、瞳は「3カ月後に結婚します」と、雅彦は「3カ月後に死んじゃいます」とそれぞれ告白。その告白内容に父と娘は互いにがく然。 とりわけ雅彦は、瞳の恋人・川上一馬(濱田)が10歳年上の売れないお笑い芸人だと知り、結婚に猛反対。対する瞳も、ステージ4の膵臓がんだという雅彦の告白をつまらないウソだと決めつけ、反対されても絶対に結婚すると言い張る。 大学時代からの友人・岸圭吾(深澤)と大里美奈子(見上)に誘われたお笑いライブがきっかけで一馬と出会い、やがて家族になりたいと思うようになった瞳だったが、実はまだ雅彦に言えない秘密を抱えていた。それでもまずは何とかして結婚を認めさせることが先決だと思い、「死んでも死にきれない」という雅彦の言い分を確かめるべく、またウソであってほしいという願いを胸に、雅彦の主治医のもとを訪ねる。その結果、雅彦の告白が本当だということを知った。 ■雅彦の告白が本当だと分かり、瞳は一気に現実を突きつけられる 雅彦の告白、つまりステージ4の膵臓がんというのが本当だったと分かった瞳だったが、さらに驚いたのは雅彦が治療を受けることを拒否したということだった。治療を受ければ2~3%の人は5年生きることができるが、受けなければ余命3カ月。雅彦は「自分が100人のうちの2人か3人に入るとは思えない」という理由で治療を受けないことを決めたようだ。 結婚を認めないためのウソだと思っていた瞳も、一気に現実を突きつけられた気分に。 主治医も雅彦に「積極的に治療をしないとなると痛みが増していきます。薬の量も増えていきます」と、治療を受けることを勧めたりするが、それでも雅彦は「先生、いいんです」とその考えは変わらない。 ■「最後の3カ月は楽しく過ごしたい」 瞳は担当している妊婦の赤ちゃんを取り上げながら、頭の中では父とのいろいろな思い出がよみがえってきていた。新しい命と余命3カ月の父。産まれることと死ぬこと、“命”について考えさられることに。 「お医者さんに会いに行ったよ。本当だったんだ」「やっと信じてくれたんだ」 仕事を終えて帰宅した2人は改めて話し合ったが、雅彦の気持ちは変わらない。3年前に同僚が膵臓がんを患い、治療を受けたが副作用に苦しみ、病院から一度も出られないまま1年半で亡くなった。そのことを瞳に話し、「俺はそういうの嫌なんだよね。最後の3カ月は楽しく過ごしたい。俺の終わり方は俺に決めさせてくれ」と。 放送後、SNSには「命の誕生と終わりと、重いテーマだけど、クスって笑えて、でもやっぱり泣いちゃう」「これまでの思い出が次々とよみがえって、涙がひとりでに溢れる演技に大号泣させられた」「泣いちゃった」「生と死が何気ない日常と絡めて描かれていて心にグッとくる」という感想が溢れ、第2話以降への期待を寄せる声も多く見られた。どんな展開になるのか第2話が待ち遠しい。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部