【ラグビーコラム】翔け、サザンクロスから。富山南高1年女子ラガー小場咲歩さん(見明亨徳)
「7人制はグラウンドの横幅を広く利用してアタックします、15人はボールを持つと前へ進むことが求められました。(ディフェンス)ラインの後方、空いているスペースにも対応しないといけない」 練習では、大橋先生の娘で強豪・石見智翠館高から久留米大へ進み、今秋のアジアラグビーセブンズシリーズで女子7人制日本代表として活躍した大橋聖香(ナナイロプリズム福岡)がスクラムを教えてくれた。 9チームが参加したコベルコカップでは、まず3チームずつの3グループに分かれ予選リーグを戦った。北信越はいきなり関東学院六浦高、アルカスユースなどの選手を有する強豪の関東と対戦し、7-24で敗戦。続く石見智翠館高が中心の中国にも5-24で敗れ、3位で終えた。 「ジャッカルはできたしスクラムも押すことができた」と小場さん。22番のリザーブだったが出番は無かった。 2日後の決勝リーグ。北信越は7-9位戦で北海道を17-5と下し、大会初勝利をつかんだ。小場さんがピッチに立ったのは最終戦、四国戦だ。15分ハーフの後半12分からWTBに入った。「3分間でしたけど世界が違った」。19-0で勝ち、総合7位となった。 チームへ戻ると、タテに進む動きを大橋先生やチームメートに褒められた。8月中旬には高校生から参加資格がある国民スポーツ大会の富山県代表入り。大橋先生、聖香の親子もメンバーに入った。 石川県でおこなわれた北信越予選では福井県、長野県に勝利するも、石川県、新潟県に敗れ3位。10月の佐賀開催、本大会への出場権は得られなかった。 だからこそ思いが募る。「夢は国スポに富山県代表として出ることです」。来年は滋賀県で開かれる。サンダーバーズのみんなと切磋琢磨する。 高校卒業後、ラグビーを続けるかは、まだ分からない。文系で関西地域への進学を夢見る。 (文:見明亨徳)