『いい人すぎるよ展』『友達がやってるカフェ』などを手がけるヒットメーカー・明円卓が分析する“流行”
日テレNEWS NNN
2023年に話題となった『いい人すぎるよ展』や『やだなー展』、『友達がやってるカフェ/バー』。これらを手がけているのがクリエーティブディレクター・明円卓さん(34)です。“新しい体験作り”を大切にしているという明円さんに、2023年と2024年の“流行”を聞きました。 【画像】なぜ店員がタメ口? 『友達がやってるカフェ』を手がけるワケ 明円さんは、大学卒業後、株式会社電通へ入社。CMプランニングやコピーライティングを軸に統合コミュニケーションプランナーとしてCM『意識高すぎ!高杉くん』シリーズ(KDDI)などを担当していましたが、2020年に退社。現在は、クリエーティブディレクターとして“新しい体験作り”を手がけています。 2023年の流行について明円さんは「体験といったものが一つブームになっているのかなと考えています」と語ります。その背景について「コロナ禍を経て、リアルに遊びに行ける場所があるとか、人と会うことの大切さとか、その場所に行くことの大切さみたいなところが改めて見直されたことが、一つ体験ブームを作ったのかなと思いますし、そういったものが実際にはやっているのかなと思います」と分析しました。 さらに「個人的な考えとしては、メディア環境が体験ブームを後押ししているというふうに考えています。どのSNSプラットフォームも今、ショートムービーをすごく大切にされているので、この体験といったものとショートムービーというのがすごく相性がいいのかなと思っています。実際に誰かが体験している様子を、ムービーや写真に撮って収めて、それがSNSで広がることによって、新しいお客さんがどんどんどんどん増えていく。そんな効果が生まれているのかなと思います」と語ります。
■友達感覚のカフェでは“新しい顧客体験”を創出
“新しい顧客体験”を創出するため、明円さんが4月にオープンさせたのが、まるで友達のアルバイト先に遊びに行ったような体験ができる『友達がやってるカフェ/バー』です。店内に入ると、店員に「お~いらっしゃい。来てくれたんだ」と、タメ口で手を振りながら出迎えられます。 さらに、メニュー名にも“友達感覚”を楽しむ工夫がなされていて、「大変そうだから、すぐ出せるので大丈夫だよ(ドリップコーヒー)」や、「店員さんの間で一番人気なのってどれ?(クリームソーダ)」、「さすがにラーメンとかって無いよね…?(チキンラーメン)」などと、バイト中の友達に話しかけるようなセリフがメニュー名になっています。 明円さんが一番大切にしているのが「他にない」「新しい」などといった体験だといいます。「共感とかSNSでどういうふうにみんなが反応してくれるというのはすごく大切にしています。やはり共感の数だけいいねが押されて、遠くに広がっていくといったところはすごく大事にしているポイントです」と語りました。