米Tモバイル、中国ハッカー集団がシステムに侵入=WSJ
[15日 ロイター] - 米携帯電話大手Tモバイルのネットワークが、中国の情報機関と関連するハッカー集団による大規模なサイバー攻撃の対象になったと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が15日、複数の関係者の話として報じた。 このハッカー集団はTモバイルを含む複数の通信会社のシステムに侵入し、数カ月にわたり価値の高い情報を標的にスパイ活動を行ったという。WSJは攻撃の時期に言及していない。 Tモバイルの広報担当者は「この業界全体に対する攻撃を注意深く監視している」とロイターに説明。 「現時点ではTモバイルのシステムやデータに大きな影響はなく、顧客情報への影響も確認されていない」と述べた。 米連邦捜査局(FBI)とサイバーセキュリティー専門機関(CISA)は13日、中国と関連するハッカー集団が通信会社に侵入し、法執行機関向けの監視データを傍受したと発表した。 WSJは10月、中国のハッカー集団がベライゾン・コミュニケーションズ、AT&T、ルーメン・テクノロジーズなど米ブロードバンドプロバイダーのネットワークに不正アクセスし、米連邦政府が裁判所の許可を受けて盗聴に使っているシステムから情報を入手していたと報じている。