衆院選 茨城県内24人 激しい舌戦 27日投票
衆院選は27日、投開票される。茨城県内7小選挙区には計24人が立候補。区割りが変更されて初めての選挙戦で、全選挙区に候補者を擁立した自民党に対し、「政治とカネ」問題で追及を強める野党系候補がどこまで議席を伸ばせるかが焦点となる。各候補とも都市部などを中心に最後の追い込みに走り、激戦を繰り広げている。 【1区】 無所属前・福島伸享氏、自民前・田所嘉徳氏、維新新・武藤優子氏、共産新・高橋誠一郎氏の4人が立候補し、前職2氏が競り合う。福島氏は政治不信からの刷新を訴え幅広く支持を集める。田所氏には石破茂首相らが相次いで応援に駆け付けた。 【2区】 14回目の当選を目指す自民前・額賀福志郎氏は強固な組織をフル回転させ、これまでの中央での実績をアピール。終盤も支持拡大に余念がない。共産・川井宏子氏、維新の今村敏昭氏、無所属の大高伸一氏の新人3人は懸命に政策を訴え、追いかける。 【3区】 7回目の当選を目指す自民前・葉梨康弘氏と立民新・梶岡博樹氏が接戦を繰り広げる。維新新・橋口奈保氏、れいわ新・加川裕美氏、共産新・大内久美子氏が追い、比例票の上積みを目指す。無党派層の動向が勝敗の鍵となりそうだ。 【4区】 9回目の当選を狙う自民前・梶山弘志氏は強固な組織をフル稼働し、終盤も支持拡大に注力する。維新新・武藤博光氏は国民目線の政治の実現を強調し、政権交代を訴える。共産新・吉田翔氏は自民の派閥裏金事件を批判し、政権批判票の取り込みを図る。 【5区】 共産新・千葉達夫氏と国民前・浅野哲氏、自民前・石川昭政氏の3人が立候補し、3度目の顔合わせとなる前職2人が接戦を繰り広げる。浅野氏は労組を基盤に小選挙区での連続当選を目指す。石川氏は一貫して無派閥で活動してきた4期の実績を訴える。 【6区】 ともに3期目の当選を狙う立民前・青山大人氏と、自民前・国光文乃氏が激しく競り合う。青山氏は小まめな街頭演説で政権交代を訴え続ける。政権不信の逆風を受ける国光氏はこれまでの任期7年の実績を強調。共産新・間宮美知子氏は追いかける。 【7区】 初当選を目指す無所属新・中村勇太氏と、自民前・永岡桂子氏との一騎打ちで激しく競り合う。中村氏は自民の裏金問題を批判し、選挙制度改革を訴える。永岡氏は「裏金なし。クリーン」と訴え、6期19年の経験と文部科学大臣としての功績を強調する。
茨城新聞社