【大分】父の日を前にPRしたのは
6月は「牛乳月間」です。 エサの高騰など酪農家を取り巻く環境が厳しさを増す中、生産者らが消費量アップをアピールしました。 16日の「父の日」を前に日田市長に贈られたのは牛乳やヨーグルトなどがたっぷり詰まった「乳の日セット」です。 大分県産の牛乳や乳製品の魅力を知ってもらおうと日田酪農組合がPRの一環で行いました。 夏休み期間中には市内の放課後児童クラブの子どもたちにも牛乳が配られる予定です。 私たちの生活に欠かせない牛乳ですが、酪農を取り巻く状況は年々厳しくなっています。 日田市で約130頭の牛を飼育している牧場。 こちらではオーストラリアやアメリカからエサとなる牧草を輸入していますが、円安などの影響で価格が高騰していると言います。 日田牧場組合 中山洋昭さん 「本当に赤字なんですよ。赤字はうちだけじゃなくて他の酪農家もそうですがよく耐えているなと」 減り続ける酪農家の現状とは? 消費量アップへ!夏におすすめの牛乳アレンジドリンクも紹介します。 小栗アナ 栄養価が高く特に子どもの成長に欠かせない牛乳ですが、酪農を取り巻く現状は年々厳しくなっているようです。 大分県内の酪農家の数は減り続けています。 2014年には126軒ありましたが今年は…66軒と10年間で半減しています。 高齢化や後継者がいないという問題があるということです。 また経営の状況もかなり厳しくなっています。 一般社団法人中央酪農会議の調査によると日本の酪農家は84.7%が赤字ということなんです。 要因としては、円安などの影響もあり飼料の価格が高騰していることやコロナ禍で牛乳の消費量が減ったことなどがあるということです。 下野アナ 生産量を調整することはできないんですか? 小栗アナ それがなかなか難しいんです。 その理由として生産量を短期的にコントロールできない点が挙げられます。 乳を毎日搾らないと牛が病気になってしまうので需要が少ない時に搾る量を減らすといったことができないんです。 そのため余った牛乳は飼料に混ぜるほかやむなく廃棄することもあったと言います。 さて大分の牛乳消費量はどうなんでしょうか? 総務省の調査によると都道府県別の消費量は1位が千葉で年間約32.1本なのに対し大分県は、全国35位、21.2本と全国平均を下回る結果になっています。 下野さん、どうですかこの順位? 下野アナ 学校の給食で出ていましたが、実はあまり牛乳を飲んでいないんですね。 牛乳をもっと飲んでほしいということで県酪農業協同組合がこれからの季節にオススメの牛乳ドリンクのレシピを紹介します。 それがこちらカボスラッシーです。 材料は3つです。 カボス1個分の果汁はちみつ15グラムそして牛乳125ミリリットルです。 材料を全てよく混ぜて氷を入れて完成です。 大分県酪農業協同組合は牛乳にはカルシウムのほかにビタミンなども含まれていて熱中症予防にもなる。 夏こそ飲んでほしいと話していました。 そのまま飲むことはもちろんこうやってアレンジしても美味しいので様々なレシピも楽しみながら牛乳を消費していきたいなと感じました。