難病eスポーツプレイヤー「Jeni」選手、世界最大の格闘ゲーム大会「EVO2024」へ挑戦。参加実現のため、クラウドファンディングを開始
3月24日、株式会社ePARA所属にする難病格闘ゲーマーであるJeni(畠山駿也)選手が、2024年に米国で開催される「EVO2024」への参加を目指し、クラウドファンディングをCAMPFIREにて開始した。 【この記事に関連するほかの画像を見る】 渡航にかかる費用は、同行する介助者3名の分を合わせると、約400万円かかる見込み。全額を自費で賄うことが難しいため、今回その一部の支援をクラウドファンディングで募る。目標金額は50万円。 Jeni選手は、「デュシェンヌ型筋ジストロフィー」を難病を抱える格闘ゲーマー。現在は『ストリートファイター6』をプレイしており、ランクはマスター1700。eスポーツを通じて障がい者の社会参加を支援する株式会社ePARAに所属し、eスポーツ大会に出場しながらゲームのアクセシビリティについての発信や、eスポーツイベントのプロデュースを行っている。 「デュシェンヌ型筋ジストロフィー」は、遺伝子の異常により全身の筋肉が次第に衰えていく難病。2015年から国の指定難病となっている。遺伝性と突然変異の2パターンがあり、Jeni選手は突然変異によって、生まれた時からこの病気を抱えている。 難病の進行により日常生活でできることが減っていく「喪失の時期」だったという10代。Jeni選手はそこで“努力すれば勝てる”ストリートファイターと出会い、「ゲームの中でくらいは自分を認められるように強くなりたい」と夢中になったという。 持病の進行によりコントローラーが握れなくなり、一度は格闘ゲームを諦めたJeni選手。しかし遊ぶことを諦めきれず、あごで操作する専用コントローラーを仲間と制作。そうした努力の末、2023年には人生で初めてとなる格闘ゲーム大会「EVO JAPAN 2023」へ参戦した。 大会への参加という目標を叶えたJeni選手の次の目標は、「過去の夢であるEVOへ選手として出場するという夢に、今の自分で挑戦する」ということ。その夢を叶えるため、今回のクラウドファンディングの実施となった。 クラウドファンディングでは、目標金額を50万円に設定。7月16日から7月22日までのアメリカでの滞在費用として以下の目的に使用するという。 ・渡航費(Jeni+介助者3名) ・ラスベガスでの6日間の宿泊費(Jeni+介助者3名) ・EVO参加費 ・その他(緊急時の対応、リターン制作など) (クラウドファンディングのページより引用) EVOに参加するには、Jeni選手のほか、同行する介助者の渡航費も合わせると、総額で約400万円がかかる見込み。渡航にかかる費用のすべてを自費で叶えることは難しいため、 今回のクラウドファンディングでは、その一部の支援を募るものとなっている。 リターンには、ゲーマー向けのアパレル商品を展開する「無敵時間」とコラボしたTシャツや、Jeni選手が大会で着用するユニフォームへのロゴ掲載プランなどが用意されている。詳細については、CAMPFIREのクラウドファンディングのページを確認してほしい。 また、Jeni選手のnoteでは、「なぜ「EVO2024」に挑戦するのか」という理由や、夢への挑戦に懸ける想いなどが綴られている。こちらもぜひ読んでみてほしい。 ・難病eスポーツプレイヤーの夢、世界最大の格闘ゲーム大会EVOへの参加を実現させるためのクラファン始動 デュシェンヌ型筋ジストロフィー症の格闘ゲーマー畠山駿也が米国で開催されるEVOへの参加を目指します デュシェンヌ型筋ジストロフィーという難病を抱え、日常生活に多大な影響を受けながらも、その限界を超えてeスポーツの世界で活躍し続けるJeniこと畠山駿也(株式会社ePARA所属)が、今度は世界最大規模の格闘ゲーム大会「EVO2024」への参加を目指しています。この夢を現実にするため、畠山はクラウドファンディングを通じて、渡航費用及び大会参加費用を募るキャンペーンを開始しました。 過去の夢に、今の自分で挑戦する - 難病格闘ゲーマーの海外遠征にご支援ください。 畠山駿也は、子供の頃にデュシェンヌ型筋ジストロフィーと診断され、多くの困難に直面してきましたが、実際の身体が思うように動かせない分、ボタン操作だけで強くなれるゲームに魅せられ、その素晴らしさをより沢山の人と共有したいという想いは日に日に強くなっていきました。 しかし、この病は時間と共に症状が進行し、現在では呼吸器と特殊なコントローラー、介護士のサポートによりやっとゲームができる状況です。 EVOは毎年アメリカで開催される世界最大の格闘ゲーム大会で、世界中から最高のプレイヤーが集まります。畠山駿也がこの舞台に立つことは、彼にとっても、彼を支えるコミュニティにとっても、非常に意義深いことです。彼の参加は、デュシェンヌ型筋ジストロフィー症という難病を持つ人々にとっての希望の光となり、限界を超えた可能性を世界に示す機会となるでしょう。 畠山駿也がEVO2024に参加する為に必要な参加登録費の他、看護師などの介助者3名の渡航宿泊費用を合わせると約400万円になりますが、クラウドファンディングのキャンペーンでは、目標金額を200万円に設定して開始します。 畠山駿也は「私の夢は、EVO2024に選手として参加する事です。デュシェンヌ型筋ジストロフィー症という病気を抱えながらも、私は可能性を信じています。皆様の支援があれば、この夢を現実に変えることができます。ご支援いただけると幸いです」と呼びかけています。 日本のアーケードゲーム業界の重鎮、松田泰明氏(ユニバーサルグラビティー社の代表取締役)は次のように述べています。「格闘ゲームの魅力は、ただ単に体格や年齢、性別の違いによる不利が存在しないという点にとどまりません。プレイヤーが互いに競い合うだけでなく、協力し合う文化がコミュニティに深く根付いていることも、その大きな魅力の一つだと思っています。Jeni君がアメリカのEvoに参加するという夢を、僕等コミュニティが力を合わせて実現させることで、格闘ゲームの素晴らしさがさらに多くの人々、延いては世界中の人々に伝わると信じています。 Jeni君の挑戦に皆様の力を貸してください。よろしくお願いいたします。」 クラウドファンディングの詳細や支援方法については、下記のURLをご覧ください。 畠山駿也の普段の活動に関しましては、下記のnoteをご覧ください。 Note: 皆様の暖かいご支援に感謝します。 Jeni 畠山駿也 Note: X: 株式会社ePARAのプレスリリース⼀覧
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