「紅いわて」出荷最盛期 北上 知事が生産者激励
県オリジナル品種のリンゴ「紅いわて」が出荷最盛期を迎え、達増拓也県知事とJA県五連の伊藤清孝会長らが18日、北上市成田の生産現場を視察し、生産者を激励した。 紅いわては9月中下旬が収穫期の中生品種で、北上市や花巻市をエリアとするJAいわて花巻がシェアの半数を占める中心的な産地。濃赤色に甘く果汁が多いことから消費者の嗜好(しこう)に合った品種として県内の生産量も年々増加している。 同JA管内の2023年産のリンゴは春先の凍霜害や夏場の高温障害により収量を落としたが、今年産は春先が温暖に経過したことから過去最速の生育を記録。ただ夏場の高温で早生種の着色難などが見られ、今後収穫されるリンゴへの影響や次年度の花芽の素質不良などが懸念されるが、現時点では着果量、果実肥大はおおむね順調に推移し、各品種の収穫量や品質は前年を超える実績になっている。