今ある白髪はどうしたらいい? 専門家が白髪についてのお悩みにアンサー
白髪の予防はもちろんのこと、すでに生えてきている白髪にも適切にアプローチしたい! 自身も多くの白髪ケアアイテムを試してきたという毛髪診断士の伊熊さんがお悩みにアンサー。 【写真】白髪をアクセサリーにするセレブ
★教えてくれたのは…… 伊熊奈美さん/美容ジャーナリスト・毛髪診断士 20年以上にわたり女性誌の美容記事を中心に企画、執筆、監修する。特にヘアケアに精通し、『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)など白髪に関する著書も刊行する。 photo:STUART JENS, Getty Images styling:CHANUT-BOMBARD JULIE illustration:MAIKO SEMBOKUYA
Q 白髪って抜いてもいいの?
A 絶対NG。どうしても気になるならカットして。 「白髪を無理に抜くと、毛根が傷つき、周囲の頭皮にもダメージを与えます。 白髪の原因は毛母細胞のエラーのため、抜いても同じ毛穴からはまた白髪が生えてきます。気になる場合は根元からカットを」
Q 白髪染めの回数が増え、髪の傷みが気になります
A ヘマチン入りのトリートメントを使って。 「アルカリカラー後の処理剤として昔から美容院で使われてきたヘマチンは、白髪染めをして傷みやすくなった髪に働きかけ、ダメージを補修してくれます。ぜひ活用してみて」
Q 白髪染め以外、どんな選択肢がある?
A頭皮や髪のダメージが気になるならヘナもおすすめ。 「ヘナは植物の粉末を使った天然の染料。頭皮のクレンジング効果や髪のトリートメント効果があり人気が再燃しています。白髪染めがしみたり、ジアミンにアレルギーがある人にもおすすめ」
Q 白髪隠しアイテム、どれを選べばいいかわからない!
A 白髪の量と生えてくる場所で判断を! 「白髪が分け目に多く、量も多い人は広範囲を一気に塗りやすいファンデーションタイプを。 生え際に出てくる人や量が少ない人は、ピンポイントで塗れるコーム型を選ぶといいです」
Q 白髪をなるべく増やさないためには?
A インナーケアも大事。髪にいい栄養素をしっかりとって。 「頭皮も顔と同じく肌なので、洗浄・保湿・紫外線カットはマスト。頭皮用エッセンスは必須と心得て。 毛髪の材料であるタンパク質のほか、鉄分、亜鉛、ビタミン類をバランス良くとり、全身運動で血行を促進することも大切です」
Q こまめに美容院に行けないときに伸びてきた白髪。どうするのがいい?
A ヘアカラートリートメントなら 自宅で手軽にできる。 「髪にも頭皮にもダメージが少なく、使わなければ1週間ほどで自然に色が抜けるので、ヘアカラー剤とも併用できるのがメリット。髪の状態や好みの色に合わせて選んでみて」