広島、市長宣言の検討開始 「平和文化の重要性強調」
広島市は7日、8月6日の平和記念式典で、松井一実市長が読み上げる平和宣言の内容を考える懇談会の初会合を開いた。松井氏は「為政者が威嚇や武力行使ではなく、対話による平和的解決に向けた外交政策への転換を促すため、市民社会に平和文化を根付かせることの重要性を一層強調したい」と語った。 メンバーは被爆者と有識者計7人で構成。松井氏は、ロシアのウクライナ侵攻や中東情勢を挙げ「現下の世界情勢は、これまで被爆地が訴え続けてきた平和への願いに逆行する事態が続いている」と強調し「平和宣言の構成も今まで通りで良いのか迷っている」と語った。