【バレー】東京GB・後藤陸翔「早い展開や技のセレクトを幅広く持て、冷静な判断が今日できていたので結果に繋がった」V1男子会見
12月30日に有明コロシアム(東京都)で行われたバレーボールV1男子、東京GBvsサントリーの試合後会見のうち東京GB分をお届けする。
深津旭弘、後藤陸翔、柳田将洋選手(東京GB)
■東京グレートベアーズ ●深津旭弘選手(セッター) 本当にこの年末年の瀬に凄く多くの方が応援に来てくれ(12/29 3417人、12/30 3135人)ましたが、昨日は競った中でセット取れてない部分がありました。 しっかりミーティングして、個人としてもチームとしても修正した中で今日臨めることができたので良かったと思います。 来年(2024年)もシーズンが続きますが頑張りたいと思います。 ●後藤陸翔選手(アウトサイドヒッター)(内定選手・近畿大学在学中) 昨日課題に挙げたブレイクからの点の取り方が修正できました。 ブレイクチャンスを取れたことで試合展開が楽になりました。 年内最後ということで沢山の方々が見に来て下さったのでストレートで勝てて嬉しいです。 ●柳田将洋選手(アウトサイドヒッター) アクシデントが相手チームにあったのか分からないですが、自分たちが掴みたい結果を掴み取ったというところが、自信に繋がってくると思います。 昨日今日とまた課題もおそらく出てくるとは思いますが、年を跨いで、1週目に試合を控えているので僕たちとしてはまた来週名古屋さんが待ち構えているということでしっかりと今日の勝利ということも凄く大事ですけど来週どう勝つのかということを改めて考えていきたいです。 ――後藤選手に。ヴオリネン監督はチームにフィットしていると言っていたが、自身でプレーをしてみて。 後藤:スピード感のあるバレーをチーム全体で作っていこうとしています。 自分は早い展開や技のセレクトを幅広く持て、冷静な判断が今日できていたので結果に繋がったと思います。 合っているか合ってないかはこうこれから自分がセッターとの関係というのを作っていきたいと思うので頑張ります。 ――昨日と今日2試合Vリーグでプレーをしてみての感想は? 後藤:大学とは違ってコースにスパイクを打ち続けるとワンタッチをかけられ、止められます。 そこはより厳しいコースを抜いていかなければならないと思います。 サーブレシーブ(レセプション)の部分で大学とは違った勢いのあるスピードがあるサーブが来るので、そこはもうちょっと自分の中でもう少し返せたらいいかなと思います。 ――監督にスターティングメンバーとして出場すると言われたときの気持ちとチームに溶け込んでいるように見えることについて。 後藤:昨日の試合があって自分としてもチャンスがあるなと感じていたので、もちろん準備はしていました。 今日の朝のミーティングで、古賀(太一郎主将)さんがご自分の役割をしっかりしようということで言われていました。 そこは自分も気持ち作れて自分の役割をしっかり果たせたと思います。 チームに関しては先輩方が非常に自分にやりやすいように暖かく迎えて下さっているので、自分が伸び伸びやりやすいようにできているなと感じます。 ――深津、柳田選手に。普段行われない年末での試合だったが体力的な部分と、エンターテイメントとして年末年始に試合をするという可能性について感じたことは? 深津:体力的にはこの週が空いたとしても1週間自分らが休めるわけではありません。 試合がないというリフレッシュする要素はあるかもしれませんが、そこはそんなに変わらないと思います。 自分は長いこと(2009-2010シーズンから)やってきて初めての年末での試合でした。 本当にグレートベアーズや、サントリーさん(「サントリーDAY」として開催)も協力した催しをできて、多くの方に連日来てもらいました。 凄くいい経験でしたし、バレー界にまた一つこういうものもあると見せられた部分があり、本当にいい取り組みだと思いました。 柳田:体力的なところは深津さんの言う通りギャップはありません。 予めスケジュールを把握しているのでチームがどのように調整をしていくかという話だと思います。 ファンの立場としてはどうなのかなということは気になっています。 他のリーグは分からないですがBリーグが入場者のギャップがなければ、それはそういう意味だと思います。 (参考:Bリーグは12/29~1/1に行われB1 26試合で平均5007人 最高8412人、最低3713人) スポーツはこれからももっと興行化していくべきだと僕は思います。 今年1年の締めではないですがバレーボール見に行く文化もこれからあっていいと思います。 僕らは年を跨いで大会リーグをしているので、年末年明けの感覚はもともとありません。 そういった意味では見に来て下さるファンの方がどう思ってくれるかをベースにシーズンを組んでみても良いですし、こういう試みも面白いと思いました。 ――日本代表の活躍の効果がVリーグ、東京GBの盛り上がりに繋がったところはあるか? 深津:日本代表の成績がよく盛り上がってリーグのシーズンが始まりましたが、そこの盛り上がりとリーグは繋がるようで繋がらないというか、全く一緒っていうわけではありません。 リーグでリーグの魅力を出していくのが大事だと思います。 そういった意味ではグレートベアーズは盛り上がっていると思います。 各チームも何かしら新しいことをやろうという動きが見られますし、いいリーグになっていくのではないでしょうか。 これからもっと興行の面でもいいものができると思いますし、いろいろその時、日本代表の盛り上がりだけではなくて、繋がっていけるような雰囲気はあると感じています。 柳田:バレーの話だけで言えば、選手のキャラクターを好きになり追いかけている、ファンになるのがバレーボールのこれまでの特徴ですし、僕自身もそれを感じながら競技を続けきました。 例えばパナソニックさんは日本代表の選手が多くいます。 偶発的に同じチームに日本代表が固まってそういった選手としての人気も兼ね備えているところもあります。 もちろんパナソニックさんもそうされていると思いますが、僕たちのようにいろんなアプローチをかけてグレートベアーズのファンになってもらおう、チーム全体で一人一人ファン増やしていこうというチームもあります。 そういった意味では今迄の(チームの)ファンが増減する波の部分がバレー界にあったと僕は思いますが、それが少しずつ浅くなってきているのかなと思っています。 理由としてはいろいろなチームが興行に舵を切ってスポーツビジネスとしてどうやって人に魅力を感じさせるかのようなバレーボール以外の部分もフォーカス当てて取り組んでいるのが繋がっていると思います。 もちろん日本代表の地上波で放映され、いろんな人が見て、放映の翌日には入場者が増えているようなところには届いていませんがそれ以外のリーグらしい見せ方が出てきていると思います。 逆に言うと日本代表だと見られない魅力は今日もそうですしありますし(リーグの)可能性があると思います。 人を推すところからチーム、地域を推してくれることに繫がるとより減少時のボトムが高くなっていくと思います。 そういった意味では少しずつ良い方向に(増減の)曲線が向かっていると感じます。 ――柳田選手に。昨日の会見で言っていた解決策は見いだせたのか? 柳田:自分自身の引き出しもそうですし、深津さんとの関係性というか、トス(セット)のリズム、サントリーのブロックの特徴も合わせて考え、変化させながらやれたところが結果に繋がりました。 ラリー中のハイボール(ハイセット)を打ちに行く執着心のところは、昨日以上に思い切ってやれたのかなと思うので、それが結果に繋がったのかなと思います。