「家は彼のおもちゃで溢れています」俳優・光石研が愛犬グリグリくん(10歳♂/トイプー)の名前に込めた“思い”
架空のバンドのツアーTシャツを作っちゃった!
――光石さんは、最近UNITED ARROWSとコラボレーションTシャツを作られました。前面には「KEN MITSUISHI & RIVER SIDE BOYS」の文字、後ろには国内外の都市名が連なっています。 「RIVER SIDE BOYS」という架空バンドのツアーTシャツという設定なんです(笑)。古着屋さんで、昔のバンドのワールドツアーTシャツを見つけて。このTシャツがいずれ古着屋さんに置かれて、実在のバンドかと思ったらパロディだった、となったら面白いなと思って周囲に話したら、実現してくださいました。 そういう、ふざけたことを考えるのが好きなんですよね(笑)。 ――人を笑わせたいという気持ちがいつもある? 笑わせたいというか、みんなに喜んでもらいたいというのは小学生の時からありましたね。 ――では、きっかけがあればお笑い芸人を目指していたかもしれないですか? それはないですかね。僕の小学生時代は1970年代の半ばですから、九州でお笑いというと吉本新喜劇でした。漫才ブームが始まる前でしたし、そこを目指すという選択肢はなかったんじゃないかな。 ――バンドとお笑いの両方をやっていたザ・ドリフターズに憧れるということは? ドリフはもちろん観ていましたけど、テレビの中の、ものすごく遠い存在だと思っていました。あっちの世界に入りたいとは1ミリも思わなかったですね。 ――映画はいかがですか? 17歳のときに『博多っ子純情』で主演デビューされましたが。 映画はさらに遠い世界でした。『博多っ子純情』も友達に誘われてオーディションを受けに行っただけなので、まさか自分が映画に出るなんて思いもしませんでした。 『ゴジラ』や『小さな恋のメロディ』、『タワーリング・インフェルノ』、『オーメン』だとか、当時流行っていたものや東映のヤンチャなヤクザ映画を友達と観に行っていましたが、シネフィルでもなんでもなかったんですよね。