ひみつきち「全部楽しい」 津幡・森林公園 木育施設で完成式典
石川県が津幡町の県森林公園に整備した木育施設「もりのひみつきち」の完成記念式典は19日、同所で行われ、関係者が全天候型の遊戯施設の誕生を祝った。町内の園児を招いた内覧会も開かれ、子どもたちが県産木材をふんだんに使った遊具の感触を楽しんだ。 昨年5月の開園50周年を記念したリニューアル事業の締めくくりとなる施設で、県が2021年から整備を進めていた。建設に使った木材のうちスギやアテなどの県産材が93%を占め、総工費は7億5100万円。名称の選考には名誉園長の歌手MISIA(ミーシャ)さんが加わった。 式典で馳浩知事が「子どもたちが自然の中でのびのびと遊び、雨でも楽しめる。多くの県民に親しんでもらいたい」とあいさつし、宮本周司参院議員、小森卓郎衆院議員、善田善彦県議会議長、矢田富郎津幡町長が順に祝辞を述べた。 内覧会には近隣の能瀬保育園の園児24人が参加し、真新しい遊具で遊んだ。正元伊織ちゃん(5)は「遊具が全部楽しかった。また来たい」と笑顔を見せた。 施設は20日に開業し、利用料は小学生以下400円(1歳未満は無料)、中学生以上300円となる。