Aスクエア内の学生寮、引っ越し作業進む 「セキュリティーが充実、部屋もきれい」【山陽小野田】
4月に利用を開始する山陽小野田市中央2丁目の複合施設「Aスクエア」内に設けられた山口東京理科大の学生寮で、新たに入居する学生たちが続々と引っ越し作業を進めている。 同施設は、LABV(官民協働開発事業体)プロジェクトの核事業として、市商工センター跡地に整備。3~5階が学生寮で、3、4階の44室が男子専用、5階の22室が女子専用となっている。家具や家電付きでオートロックや宅配ボックスも備えている。 在校生と推薦入試合格者を対象に入居者を募ったところ、昨年末で満室となった。内訳は在校生が10室、新入生が56室。 薬学部薬学科1年の大栗亜紀さんは、高校卒業後に岐阜県を離れ、市内のアパートに入居。部屋が1階だったことなどから、家族に防犯面を心配されていた。「アパートが大学から遠く、付近に学生が少なくて不安だったけど、セキュリティーが充実した寮に入れて良かった。部屋もホテルみたいにきれい」と喜んだ。 工学部応用化学科1年の磯村幸穂さんは、構内の学生寮で1年間を過ごした。昨年には、小野田商工会議所青年部と学生が連携して学生寮を生かした地域活性化策を検討する会合に参加。「寮周辺の小・中・高校生との交流の機会をつくり、地域貢献に携われたら」と新しい学生寮生活の展望を描いた。 同大によると、新年度の行事が始まるまでに全室の引っ越しが終わる予定。