モデル、松島花 結婚5周年にハワイで挙げた結婚式
結婚から5年を経て、ハワイで結婚式を挙げた松島花。映画のような式の様子やこだわりのドレスを本誌独占でお届け。家族を大切にし、ファッションに長年携わる彼女ならではの演出エピソードも。 【写真】松島花の結婚式の様子 結婚5周年の記念に、ハワイで結婚式を挙げた松島花さん。このタイミングで挙式をしたのには、いくつかの理由があった。一つは、これまで仕事で1000着以上のウエディングドレスを経験していたため、ドレスへの憧れはすでに満足していたこと。入籍当時は二人の仕事が多忙を極め、時期を検討しているうちにコロナ禍がやって来た。その頃、松島さんのお父さんが体調を崩していたことも重なり、当面、式は延期に。 「その間に父は二度の大きな手術を乗り越え、リハビリに励んでいました。コロナ禍で毎年恒例の家族旅行にも行けず、母がコロナ禍が明けたらまた家族みんなで旅行したいねと話していたこともあり、家族旅行を兼ねて、結婚5周年にハワイで挙式をすることにしたんです。父には結婚式のバージンロードを杖なしで歩くことを目標に、リハビリを頑張ってくれたらという思いもあって」 海外だから、家族とお互いの親友一組だけの小さな式。会場は、みんなが気兼ねなくリラックスできる邸宅を選び、松島さんのお母さんの誕生日という特別な日に予約することができた。 「5周年に式をするので、本当に自分たちらしいものにしたいと、ハワイのウエディングプランナーさんに自分たちの要望を細かく伝えて、願いを叶えていただきました」
家族とDIYのウエディング
式ではたくさんの写真を自分たちで動画に編集して映写した。 「私たちは付き合い始めて10年、結婚して5年です。最初は2人だけや友達との写真が多かったけれど、結婚してからはお互いの家族との写真が増えていって。それをみんなで見ながら振り返る、とてもいい時間になりました。私たちも、10年間で築いてきた関係性を再確認するいい機会になりました」 2人が式のために制作したものは他にも。会場のウエイティングスペースには、2つのフォトアルバムを置いた。1つは、松島さんの両親がかつて挙式したホテルにて和装で撮影したもの。もう1つは彼のルーツでもある台湾で、民族衣装で撮影したもの。ファッションの仕事に携わっている二人だから段取りは全て自分たちで行った。さらに、式当日のウエディングドレスは、オーダーメイドで新調した。 「仕事でいろんなタイプのドレスを経験したから、私の希望より母にどんなドレスを着てほしいかと尋ねたんです。返ってきた答えは、オードリー・ヘプバーンが映画『パリの恋人』で着用していたジバンシィのウエディングドレスでした」 芝生の庭がある邸宅での式だから、ミモレ丈のドレスは動きやすいけれど、今ではそのデザインは珍しく、手に入りにくい。そこでプランナーに紹介してもらったアトリエで、全てオートクチュールで仕立てた。 「いろんなドレスを着た私にとっても大満足です。ずっと手元に残るし、特別な一着になりました」 さらに、参列者には、家族ごとにお揃いのアロハシャツを制作した。松島さんのご両親は赤いアロハ、彼のご両親は色違いのネイビーに。 「お色直しでは私たちも白のアロハに着替えて、家族ごとにお揃いのアロハ姿で家族写真を撮りました。シャツは手元に残るので、家族みんなの思い出になったら」 式の途中には、二人が証人側に立って、結婚40周年の松島さんの両親、39周年の彼の両親があらためて誓いを交わした。 「結婚して良かったことは、絶対的な味方になってくれる人ができたことと、お互いの家族も自分の家族になったことです。みんなの絆が深まった中での式は、とても私たちらしいものになりました。今回、実感したのは、結婚式は、いつでも何度でも挙げていいんだということです。ドレスも手元にあることだし、お互いに思いやりを忘れずに向き合い続けて、10周年や20周年で、またお祝いしたいと思っています」 Photos:Yuji Takeuchi Hair & Makeup:Keiichi Hiramoto Wedding Planner:Eri Ishida Cooperation:Ka La’i Aloha Estate Interview & Text:Miho Matsuda Edit:Mariko Kimbara