認知症は早めにチェック 治療の選択肢増える
介護士は「看護師は目線が全く違ってくると思っています。私はやっぱり環境だとか本人の生活スタイルとかを中心に見ていくし、医療職はやっぱり身体のことなどを自然に見る事ができるので、信頼関係を築いて、その上で必要だと判断した場合には適切な医療だったり介護につないで、目標はその人が住み慣れた環境で住み慣れた地域で暮らすことを目指している」と話します。 認知症をめぐる環境は大きく変化しています。今年1月、国の「認知症基本法」が施行されたほか、去年9月には製薬大手のエーザイなどが開発した新薬レケンビが承認されました。 内海センター長はレケンビについて「原因物質に働きかけるという意味で画期的なものです。脳の中のアミロイドというゴミをなくしてしまうっていう」と説明します。 新薬は、症状を改善させるものではありませんが、アルツハイマーの原因物質に直接働きかけるため、病気の進行を大幅に遅らせることが期待されているのです。そしてこの薬は症状の軽い軽度認知症の人にも投与できるようになりました。 内海センター長は「軽度認知症の人に対しては、これまでは趣味のカラオケはどんどんやりましょうなどくらいで、治療そのものがなかった。でも今回その薬が出たことによって使用を提案することができるんです。ですから早い段階におかしいなと思ったら早めに受診しましょうということになるわけですね」と期待を込めます。 進化する認知症対策ですが、パソコンやスマートフォンなどで簡単に脳の健康度をチェックできる「のうKNOW」というツールも提供されています。