レッドブル幹部が初めて語った「なぜ大宮だったのか?」「クラブ名、カラーはどうなる?」…変革封印「1時間のメディア会合」で示した“本気度”
変革は慎重に、真摯に、丁寧に、である。 大宮アルディージャを買収したレッドブル・ゲーエムベーハー(以下RB)のスタッフが、10月12日に初めて公式の場に姿を現した。 【衝撃写真】レッドブルが運営「ドイツ強豪クラブ」のトレーニング施設がスゴすぎる…「あの世界的名将もグループ入り」ドルトムント香川真司との胸アツ写真も見る(全10枚)
レッドブルはなぜ「日本の大宮」を選んだのか
株式譲渡が発表されたのは8月6日で、その前後からクラブハウスとホームスタジアムのNACK5スタジアム大宮で、RBのスタッフの姿が目撃されるようになった。9月24日には株式譲渡に伴う社名変更がアナウンスされ、10月1日からRB大宮株式会社となることが明らかになった。 新会社初日の10月1日には、役員体制が発表される。旧体制のエヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティの佐野秀彦代表取締役社長が同職に就き、原博実フットボール本部長が代表取締役を兼務することとなった。さらに、RBから非常勤の代表取締役と監査役が着任している。 こうした手続きを踏みながら、クラブは新体制への移行を進めてきた。今後について関心が高まるなかで、J3リーグのホームゲーム前日にメディアギャザリングを開いたのである。「記者会見」ではなく「ギャザリング(会合・集会)」としたのは、堅苦しさを取り除いて和やかな雰囲気で意見交換をしたい、という新会社の意思表示だった。 会見には佐野社長と原本部長に加え、RBからふたりのスタッフが参加した。レッドブルサッカー・テクニカルダイレクターのマリオ・ゴメス氏と、マーケディング部門トップのフィリップ・ワンダーリッヒ氏が、自らの言葉で説明をしていった。 RBのサッカー部門は、ヨーロッパを拠点にアメリカ、ブラジルにクラブを所有する。次なるマーケットとしてアジアに着目するのは当然と言ってもいいが、韓国でもタイでも、中国でもインドネシアでもなく、なぜ日本を、そして大宮を選んだのか。ドイツ代表としてワールドカップにも出場したゴメス氏は、「ここへ至るまでに本当に多くの議論があった」とし、その理由を明かした。 「サッカー、そしてスポーツと考えた時に、 大宮アルディージャと大宮という街に、ポテンシャルと将来性を感じました。 しっかりとした形でサポートしたら、本当に大きな可能性を示せるのではないか、という考えに至りました」 日本を選んだ理由については、現役当時の経験が貴重な知見となった。ゴメス氏はシュツットガルト在籍時に遠藤航、浅野拓磨とプレーしている。彼らとの関わりが心に深く刻まれ、日本というマーケットの評価につながったのだった。 「彼らは互いを尊敬する、文化を尊重する、色々な場面で助け合う、といった姿勢を見せていました。サッカーで言えばチームへの献身性であり、高い志を持ちながらピッチの内外で日々努力を重ねていた。そういったところに、私はとても感銘を受けたのです。私たちレッドブルサッカーのフィロソフィーにマッチすると考えて、日本を選びました」
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