試合を見つめる立浪監督

◇１３日　ＤｅＮＡ５―２中日（横浜） 　中日は１３日のＤｅＮＡ戦（横浜）に２―５で敗れ、３連敗となった。先発の松葉貴大投手（３４）が１回に先制点を許すなど５イニング４失点。反撃は終盤に２点を返しただけだった。攻守にミスが飛び出し、６位のヤクルトとは０・５ゲーム差。最下位転落の危機だ。 　ミスに始まり、ミスに終わった。３点を追う９回２死二塁で代打・川越がカウント１―１からＤｅＮＡ・森原のフォークを空振り。ここで、まさかの光景が…。捕手が投球をそらしたと思ったのか、二走の石川昂が飛び出している。捕手の山本が一瞬「えっ」という顔をしてから二塁へ送球。それだけ「間」があっても戻れず、試合が終わった。「次の塁を意識したところもありました」と石川昂。竜党のため息とともに、あっけない幕切れを迎えた。 　「これだけレギュラーを取れるかどうかの選手がたくさんいるわけで、気を抜いたわけではないと思うけど、そういうミスがたくさん出ている。そういうところですね」。３連敗で今季ワーストの借金１６となった立浪監督の表情はさえない。 　指揮官が言う通り、ミスはこれだけではない。１回の守備は”ヨーイドン”で先頭・梶原のゴロを福永が失策。その後に三塁まで進まれ、佐野の中犠飛で先制を許した。２回には失点にこそ結びつかなかったものの、桑原のライナーを右翼の細川が目測を誤り安打にした。さらに２死二、三塁では遊撃・村松がファウルフライの落下地点に入れず、捕球できなかった。 　いずれも照明や風の影響など外的な要因があったにせよ、あまりにも続いたミスの連鎖。指揮官は「打てる打てないは相手のあることだけど、やれることはもっとやっていかないとチームは変わっていかない。われわれの指導不足かもしれないけど、しっかりやっていきたい」と険しい表情を浮かべた。