「外車の車検」は高いのか 費用の相場や内訳…国産車と違いを比較
外車の購入を考えるとき、気になるのが維持費です。一般的に外車の維持費は国産車よりも高額と言われており、車検の費用についても同様のようです。費用の相場や内訳についてまとめてみました。 【写真】レガシィ80カ所ボコボコ「全損レベル」「終わったわ」でも…傷だらけの愛車に誓った思い
車検費用の内訳
▽外車でも同じ基準で決まる法定費用 法定費用とは、その名の通り法律で金額が定められている費用で、具体的には以下を含みます。 ・自賠責保険料 ・自動車重量税 ・検査手数料(印紙・証紙代) 自賠責保険は、自家用の普通自動車であれば車のサイズや種類を問わず一定です。検査手数料はナンバーによって、また自動車重量税は車の重さで決まるので、国産車か外車かではなく、車種によって金額が変わってきます。 ▽外車の点検整備費用は高くなりがち 点検整備費用は、車検を行う業者が自由に設定できる費用です。そのため業者による差が出やすいとともに、業者によっては国産車と輸入車で費用を分けている場合も多いです。 外車の点検整備費用が高くなりがちな一番の理由は、部品やパーツの手配にコストがかかるからです。純正部品を取り寄せる場合は輸送料なども上乗せされますし、流通量が少ない部品やパーツは割高なことが多いです。 また外車に多い高級車の場合、装備が多かったり、丁寧な点検を求める人が多かったりするのも価格設定に影響しています。
外車と国産車の車検相場
国産車の車検相場は、車のサイズや車検を受ける業者によっても大きく幅がありますが、コンパクトカーの場合、一般に5~10万円程度といわれています。 対して外車の場合、国産車より1~2割ほど高い価格設定になっていることが多いようです。ただし業者による差が大きく、国産車と全く同じ価格設定の業者もありますし、国産車の相場の倍近い金額のところもあります。「国産車の相場と比べて高すぎる」と思った場合は、他の車検業者を検討してみても良いでしょう。 ▽車検費用の具体例 外車と国産車の車検費用がどれくらい違うのか、具体的な費用を試算してみました。 同じ普通車で車重も同じ「Aクラス」と「ノート」の場合、自賠責保険と自動車重量税の金額は同じです。検査手数料は、「Aクラス」が3ナンバーであるため100円高いですが、これも国産車か外車かという問題ではなく、サイズの問題です。 これに対して点検整備料は、業者によって差がありますが、国産車と外車で価格設定そのものが異なることも多いです。以下はあくまで一例ですが、参考にしてみてください。 【ベンツAクラス(外車)】 ・自賠責保険 17,650円 ・自動車重量税 24,600円 ・継続検査手数料(印紙・証紙代) 2,300円 ・車検基本整備料 52,250円 →総額 99,160円 【日産ノート(国産車)】 ・自賠責保険 17,650円 ・自動車重量税 24,600円 ・継続検査手数料(印紙・証紙代) 2,200円 ・車検基本整備料 35,750円 →総額 82,560円 ※基本料金には法定点検、検査及び代行費用以外の整備費用は含まれていません。 ※車検基本整備料は、沖縄・離島を除く国産乗用車(初年度登録から13年未満・消費税含む)として試算。 ※法定費用内の自賠責保険料は2023年4月1日改正時(保険期間:24ヶ月)として試算。車種や地域での費用など、詳しくは店舗スタッフへお問い合わせ下さい。