もう会えないと思っていたあのステレオに会える!アナログ時代のオーディオマニアにとって夢の空間に行ってみた! 岩手・矢巾町
かつて「ステレオ」と言えば一家に一台のぜいたく品でした。 若者の趣味といえば「車とオーディオ」。 「アンプはどのメーカーがいい」「カセットデッキはどのメーカー」「チューナーは…」友達とそんな情報交換をしたことがある先輩方も多いのではないでしょうか? 【写真を見る】もう会えないと思っていたあのステレオに会える!アナログ時代のオーディオマニアにとって夢の空間に行ってみた! 岩手・矢巾町 そんな経験を持つ人にとって、「当時あこがれた機種に会える」夢のような空間が岩手県矢巾町にあるんです! ここはリサイクルショップビッグガレージ。 いかにも倉庫、という外観です。 しかし扉を開けるとそこには! SANSUI、AKAI、TRIO、Lo-Dなど今では店頭で見かけることのないステレオメーカーのアンプ、カセットデッキ、レコードプレーヤーなどが並びます。 なんと、オープンリールのテープデッキまで! かつて、ステレオは新しいものを購入する際、それまで持っていたステレオを下取りしてもらい、購入資金の一部にする流れがありました。 ビッグガレージは、隣接する店舗(三共無線)で新しいステレオを販売した際に下取りしたデッキを保管しています。 中古品の点数は1万点以上。 それを、希望する方に販売しています。 中古品がほとんどであるため、動作に難があるものもありますが、その場合はこのように説明書きがあります。 買いに来られる方も「完璧な品質を求める」のではなく「当時の憧れの機種に会う」のを楽しみに来店する方が多いとか。 ちなみに筆者にとって、憧れはパイオニアの「private」という機種でした。 針ではなく、光るインジケーターが近未来的でカッコ良かったです。 「パイオニアのprivate」はありますか?と尋ねてみたら、完璧なセットではありませんでしたが、その一部が売られていました! 父にせがんでも買ってもらえなかったprivate。(我が家は日立のLo-Dでした) あこがれの機種に会えました! このように、大人になってあこがれの機種に再会し、買っていかれるのだとか。 最近はアナログ盤の再発売が続いているので、MICRO社のレコードプレーヤーの人気が高く、入荷されるとすぐ買い手がつくそうです。 それ以外でも、レコードプレーヤーを見に来る若者は多いということです。
ビッグガレージ 代表取締役社長の小林敏宏さんはこのように語ります。 「本当に良い音はデジタルではなく、アナログにあります。それを、ステレオに凝った世代の人にも、若い人にも味わって欲しいです」 かつて、オーディオにこだわり、胸を熱くした世代にはたまらない空間がここにはあります。 週末、懐かしい機種との再会に胸を躍らせてみませんか?
IBC岩手放送