2023年冬の定期預金金利引き上げラッシュについて、今預金者が知っておくべきこととは?元銀行員が解説
5年以上の定期預金金利引き上げを行った主な金融機関
この冬定期預金金利の引き上げを行う金融機関は非常に多く、そのすべてをご紹介することはできません。 ここでは、預入期間5年以上の定期預金金利引き上げを行った主な金融機関(メガバンク・地方銀行)をご紹介します。 ◆メガバンク(都市銀行) 三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行 ◆地方銀行 北海道銀 青森銀行 秋田銀行 東北銀行、岩手銀行 十七銀行 常陽銀行、足利銀行 千葉銀行 千葉興業銀行 きらぼし銀行 横浜銀行 山梨中央銀行 静岡銀行 スルガ銀行 清水銀行 大垣共立銀行 百五銀行 十六銀行 三十三銀行 第四北越銀行 北陸銀行 福井銀行 富山銀行 滋賀銀行 京都銀行 南都銀行 紀陽銀行 中国銀行 鳥取銀行 山口銀行 もみじ銀行、山陰合同銀行 広島銀行 阿波銀行 伊予銀行 百十四銀行 四国銀行 福岡銀行 佐賀銀行 宮崎銀行 筑邦銀行 十八親和銀行 鹿児島銀行 日本シティ銀行 肥後銀行 北九州銀行 ※筆者が独自に調査 以上の他、信用金庫などでも一部の定期預金金利を引き上げています。
金利引き上げの主な対象となる定期預金は「大口定期預金」と「スーパー定期預金」
各金融機関が金利の引き上げの対象にしているのは一部の定期預金です。 その点について私が調べてみたところ、次の定期預金が対象となっているケースがほとんどでした。 ◆スーパー定期預金 1円から預けられる一般的な定期預金です。 多くの金融機関では、 預入金額300万円未満の「スーパー定期」と、 300万円以上の「スーパー定期300」 で区別しています。 預入期間は1か月以上10年以内ですが、通常は各金融機関が定めた預入期間の中から自分に合ったものを選びます。 ◆大口定期預金 1,000万円以上1円単位で預け入れができる定期預金です。 預入期間は大口定期預金とほぼ同じです。 以上に加え、「引出自由形複利定期預金」など、金融機関指定の定期預金が対象となっているケースもあります。 千葉興業銀行では5年以上の定期預金に金利のアップがあった(画像提供元:千葉興業銀行) 大口・スーパー定期預金の預入期間には2つのタイプがあります。 預入時に1か月~10年の間で預入期間を定める「定型タイプ」 預入後1か月から10年未満の期間中自分で満期日を決められる「期日指定タイプ」 定期預金口座のお金を使う時期が決まっている場合は「定型タイプ」、未定の場合は「期日指定タイプ」を選ぶのが無難ですが、そこはご自身の状況に応じて柔軟に決めていただければOKです。