「ごみ捨て場」をお花畑に変えた夫婦の熱意 かつての荒廃地、見物客が訪れる鮮やかな「じゅうたん」広がる丘に
2人の頑張り、苗を提供して応援する人も
長野県北佐久郡立科町西塩沢でシバザクラが見頃を迎えている。土地を所有する同町芦田の羽田幸男さん(77)と、ふき子さん(76)夫婦が4年前から荒廃地を整備して植栽。2人を応援しようと町内外から提供された種や苗を活用し、少しずつ花畑を充実させている。 【写真】色鮮やかなシバザクラとスイセンが広がる斜面
今はシバザクラが見頃
丘に立地する花畑は少なくとも約500平方メートルあり、南と西の斜面を優先して植栽してきた。現在、見頃を迎えたのは南面のシバザクラ。スイセンやハナニラ、ムスカリも開花し、色鮮やかな花のじゅうたんとなって広がっている。1週間ほどで西面も見頃という。
花が増えるにつれ減ったごみ捨て
荒廃地だった頃は空き缶や弁当の容器などのごみが捨てられていたが、「花が増えるにつれて減ってきた」と幸男さん。近くに住む男性は「夫婦で斜面にはいつくばるように花を植え、下を流れる用水路まで行って水をくんで来る」と熱心さに感心する。
ふき子さんは訪れる人が増えているとし「きれいと言ってもらえることが何よりうれしい」と話した。