与野党が火花を散らす衆院選の岩手１区の戦いは、自民・立憲・共産の三つどもえとなりました。 立憲・前　階猛氏（５８） 「信なくば変えよう。私私は皆さんと共に政権交代でもう一度信頼を取り戻す」 盛岡市出身、立憲民主党の階猛氏。衆議院議員を２００７年から６期務めています。 党が掲げる次の内閣の一員「ネクスト財務金融大臣」として若者の正規雇用促進や生活を支えるエッセンシャルワーカーの処遇改善などを訴えてきました。 立憲・前　階猛氏（５８） 「医療や介護や福祉、生きていくのに欠かせないエッセンシャルサービス、私たちはこの声をしっかり支え待遇を改善していく」 選挙戦では党の仲間も強力に後押ししました。 立憲　杉尾秀哉参院議員 「民法改正のときも階さんが中心になって改正案をまとめた。我々にとってまさに　宝のような人物です」 前回の選挙では政治資金をめぐる問題で県連と対立し、孤軍奮闘となりましたが、県連との関係は修復に向かっているといい、今回は手ごたえも口にしていました。 立憲・前　階猛氏（５８） 「色々な経験を経る中で鍛えられてきたので、今までよりは良い状況で戦えている」 自民・新　米内紘正氏（３７） 「政治を変えるため自民党を中から変えるため、最後まで全身全霊で走り抜いていく」 一方、自民党の米内紘正氏は米内光政元総理のひ孫。県議を１期務めた後国政に初挑戦しました。 選挙戦では早朝からの辻立ちに加え１日４０回を目標に街頭演説。 自民・新　米内紘正氏（３７） 「岩手から出る国会議員として、地域の課題解決をしっかり訴えていく」 広瀬めぐみ前参議院議員の不祥事などで厳しい目も向けられる中、地方と都市の格差是正を訴えました。 自民・新　米内紘正氏（３７） 「今、政策は東京中心。このままでは人も物も金も、全部東京に吸い取られてしまう」 しかし懸命の訴えも党への逆風や相手候補の実績を乗り越えるには至りませんでした。 立憲・前　階猛氏（５８） 「本当の財務金融大臣になったら、エッセンシャルワークに光を当てていきたい」 議員１７年のプライドをかけ戦い抜いた立憲の階猛氏。政治に信頼を取り戻す決意で７期目に臨みます。