金属トレーダー、波乱に身構える-LMEでロシア産銅などに取引規制
(ブルームバーグ): ロンドン金属取引所(LME)が米国と英国の新たな制裁措置に対応し、13日以降に生産されるロシア産金属の新規供給引き渡しを禁止したことを受け、金属トレーダーは相場の波乱に身構えている。
ブルームバーグがインタビューした市場参加者20人余りの大半は、ロンドン時間15日午前1時(日本時間同9時)にLMEの取引再開時にアルミニウムと銅、ニッケルの価格が跳ね上がると予想した。
だが、同措置の広範な影響については意見が分かれている。最大の生産国の一つが市場から排除されれば価格は上昇するという見方がある一方で、許可されている古いロシア産金属がLMEに大量に供給される見通しに注目する向きもある。
ディーラーやブローカーの多くは週末、制裁措置による市場への影響を見極めた。チリで毎年開催される世界の銅業界の会合を目前に控えたタイミングでのニュースだったため、ビジネスクラスの機内などでも話題となった。LMEが本拠を置くロンドンでは14日夜、トレーダーらがスクリーンに釘付けになって波乱に備えている。
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原題:Metal Traders Get Ready for Fireworks After LME Russia Ban(抜粋)
--取材協力:Jessica Zhou.
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