会見をする宇野昌磨（撮影・棚橋慶太）

　フィギュアスケート男子で五輪２大会連続メダリストの宇野昌磨（２６）＝トヨタ自動車＝が１４日、都内で現役引退会見を行った。「このたび、私は現役フィギュアスケート選手を引退することとなりました。今日まで応援してくださったみなさん、とても感謝していますし、今後もスケートをプロとして続けていく事には変わりは無い。引き続き応援して頂けると」とあいさつした。 【写真】引退会見に集まった報道陣　カメラの台数がすごい 　宇野は９日に自身のインスタグラムで「このたび、現役選手を引退する決断を致しました」と現役引退を電撃発表。１１日には地元・名古屋で引退発表後初の公の場に登場した。詳細は会見の場で話すとしながらも、今後の目標ついてフリップには「探」と一文字を書き、「今後のことも含め探していきたい」としていた。 　この日の記者会見で、今後はプロとして活動することを明言した。「競技とは近くなるかもしれないですけど、毎日の練習が楽しくなるような、心から踊るようなスケートをしていきたい」と目を輝かせた。「自由にスケートをやれるかなと。ジャンプもスピンも自分で選べる。自分の生き方にもすごくマッチしているのですごく楽しみ。現役引退って決めてからの練習も、前よりも『これやってみようかな』とワクワクした自由度の高い日々を送れているかなと思います」と充実した生活を送れていると語った。 　スケート以外の活動については、「競技から離れてゲームに費やす時間も増えるかなと思います」とニヤリ。「今まではわりと毎日が同じ生活習慣でずーっと過ごしてきたので、今後のことも含め、いろんな経験をしたい、しなきゃなと思っています」とリンク外の活動にも興味を示したが、「インドアで…」と苦笑い。「時間があれば」と笑いを誘っていた。 　◆宇野昌磨（うの・しょうま）１９９７年１２月１７日、名古屋市出身。５歳の時、リンクで浅田真央さんに声をかけられてスケートを始めた。中京大中京高から中京大に進学。五輪の個人では１８年平昌大会で銀、２２年北京大会は銅、団体では２２年北京大会で銀メダルを獲得した。１６年４月に４回転フリップを世界初成功。昨季はＧＰファイナルを初めて制覇し、世界選手権では２連覇を果たした。趣味はゲームで、プロゲーマーも認める腕前。１５８センチ、５５キロ。