広い範囲で記録的大雨、福岡県で道路の冠水・崖崩れなど相次ぐ…長崎県北部では線状降水帯
日本列島は2日、台風21号から変わった温帯低気圧や前線の影響で、西日本から東日本の広い範囲で記録的な大雨に見舞われた。 【写真】大雨の影響で山陽新幹線などが運転見合わせとなり、払い戻しなどのため、長い列ができて混雑するみどりの窓口前
長崎県北部では同日未明に線状降水帯が発生し、気象庁は同県平戸市付近で1時間に約120ミリの雨が降ったとして記録的短時間大雨情報を発表した。同庁によると、1日午前の降り始めから2日午後3時までの降水量は、長崎県松浦市382ミリ、佐賀県伊万里市299ミリ、福岡県糸島市266ミリなど。
全国の223地点(午後6時時点)で、11月の観測史上最大の24時間降水量を記録した。
福岡市早良区では同日、50歳代女性が風にあおられて転倒し、膝を打撲する軽傷を負った。福岡県内では道路の冠水や損壊、崖崩れなどの被害も相次いだ。
大雨の影響で交通機関も乱れた。JR西日本などによると、東海道新幹線と山陽新幹線が全線で一時運転を見合わせた。