遠藤市長「妄想ではないです!」 徳島市議会「再議」への批判相次ぎ継続審査へ【徳島】
JRT四国放送
新ホール整備について結ばれた県市協定の改定などに、市議会の議決を必要とする条例をめぐり、徳島市議会では11月11日と12日、総務委員会が開かれ、議員から審議をやり直す「再議」に対する批判が相次ぎました。 また、12日の委員会で「再議」については「継続審査」となりました。 (加村祐志議員) 「市長は9月14日の知事との会談以降、未だ県との協議は(新ホールについて)行っていないと胸を張って仰っていましたが、当然しなければならない検討も行わず、未だ職務怠慢ともとれるなおざりな対応をしてきたのか」 (徳島市・遠藤市長) 「なんでそんなことを断定されるか、ちょっと今腹が立っていますけど」 「議会軽視 議会軽視ってよく言われているけど、市長軽視があるんじゃないかと、日ごろから感じています」 現在、藍場浜公園西エリアで整備が進められている新ホールをめぐって徳島市議会では、ホールの整備について定めた県市協定の改定に議会の議決を必要とする条例が先月賛成多数で可決しています。 (遠藤市長) 「県市協調を市民との約束に掲げて就任した私といたしましては、今回苦渋の決断で再議をお願いする」 この条例に対し、遠藤彰良市長が審議のやり直しを求め、臨時の市議会が開かれています。 遠藤市長は、市議会が県市協定を白紙に戻すよう強く求めている、とした上で、「協定を白紙にすると県が整備する根拠を失い県が新ホール整備をとりやめる可能性がある」と述べました。( (遠藤市長) 「県も市も県立ホールにする根拠は協定にあると考えていました。ですからそれを白紙に戻した場合は、県がホールを建てる根拠を失うのではないか。徳島市としてはぜひ県立でやっていただきたいという思いが強いものですから、わざわざ根拠を覆す提案はしていない」 「市が反対するんだったら市が建てたらいいんではないかって、意見はよく出ているので(ホールの整備をとりやめる)その可能性があるんではないかって、可能性があるってことに対し、そうならないように行動するっていうのは私たちの考え」 (岡孝治議員) 「あなたは感じるんやな、それ感じる、そういう感じになりそうな感じ?それはあなたの妄想やないですか。そうなるだろうって」 (遠藤市長) 「妄想ではないです」 (岡孝治市議) 「最終的な意思決定するのは議会なんですよ。今は乗り切れても、必ず予算なりなんなり出てくる。このまま議会と話し合って折り合って進めていこうという気が全く見えない。このままいくとずっと平行線。毎回こんな議会になる」 これを踏まえ、再議を取り下げる意志はないか問われた遠藤市長は。 (遠藤市長) 「再議はぜひお願いしたいと思っています」 この後、県市協定に関して改定ではなく、新たな協定を制定することはできないのか、県の認識を知る必要があるなどとして、議員から総務委員会での継続審査が求められ、賛成多数で可決されました。 今後15日の閉会日までに委員会で再議に対する結論が出なかった場合、本会議で条例の採決は行われず、臨時会閉会後も継続審査が行われる見通しです。