「貯金が50万円しかないから結婚できない」と嘆く25歳息子。サブスク代2万円を貯金に回せばいいのでは?
結婚式には高額な費用がかかる場合が多く、経済的な理由で結婚に踏み出せない方もいるでしょう。 しかし、中には毎月の収入から結婚資金を準備していないという方もいるようです。実際、今回の質問のようにご自身の子どもがサブスクリプションサービス(以下サブスク)に毎月高額の支払いをしていたら、将来のために貯金するように助言したくなるかもしれません。 今回は月2万円のサブスク代を貯金に回した場合、どのくらいで結婚式の費用が貯まるのかをご紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
毎月2万円を貯金すると結婚式の費用は何年で貯まる?
今回の例のように、サブスク代の2万円を貯金に回した場合、何年くらいで結婚式の費用が貯まるのか算出してみましょう。 結婚式の費用は挙式スタイルなどによっても変動するため一概にはいえませんが、カネとホンネ調査研究所が実施したアンケート調査によると、結婚式にかかるお金の平均は300万2000円とのことです。 結婚式にかかる費用を300万2000円と仮定し、毎月2万円ずつ貯金をしていくと、結婚式の費用が貯まるまで約12年半かかります。 ただし、ゲストからのご祝儀や親からの援助金などのお金もあるため、新郎新婦が費用を全額負担するわけではないと考えられます。
20代独身の平均貯金額はどのくらい?
金融広報中央委員会が、単身世帯を対象に行った家計の金融行動に関する世論調査によると、20代の金融資産の保有額は平均で219万円です。 ただし、平均は219万円であるものの、分布の中央を示す中央値は103万円でした。同調査において、金融資産の保有額が100万円未満と回答した方は最多の40.9%、次いで100~200万円未満の19.5%となっています。 今回の質問者の「貯金が50万円」の状況は、中央値よりもやや少ないですが、中央値の103万円との差は53万円です。毎月2万円貯金をすれば、約2年3ヶ月で103万円を貯められます。
結婚式を開くために実際に必要な資金は?
結婚式の費用は新郎新婦の貯金と、結婚式をするにあたりもらえるお金で用意することが一般的です。親からの援助額も考慮して、新郎新婦が用意する結婚式の資金を算出してみましょう。 前述したカネとホンネ調査研究所の調査によると、親からの援助金額の平均は76万3000円です。「援助なし」の割合が約3割いるため平均値が押し下げられていますが、分布としては100~199万円の割合が一番多いという結果になっています。 仮に親から150万円の援助を受けて結婚式にかかるお金の300万2000円を用意する場合、新郎新婦が支払う結婚式の資金は実質150万2000円の計算になります。 現時点で貯金が50万円の場合は、結婚式の資金の不足額は100万2000円です。100万2000円は、サブスク代の2万円を毎月貯金すると、約4年3ヶ月で貯まります。 ご祝儀の金額などもふまえると、計画的に資金を貯められれば、結婚式の資金を貯めるのは十分に現実的であるといえるでしょう。