中野美奈子、中井美穂、菊間千乃…元女子アナが次々と社外取締役「フジテレビ出身者が最多」納得の事情
元女子アナが、次々に有名企業の社外取締役に就任している。主な女子アナ出身者は以下の通りだ(カッコ内は元所属テレビ局、社外取締役の企業)。 うどんモグモグ、有名俳優との熱愛現場…元フジ女子アナ「は、恥ずかしい!」秘蔵写真 ・山根基世(NHK、伊藤忠エネクス) ・草野満代(NHK、オンワードホールディングス) ・竹内香苗(TBS、SBIホールディングスなど) ・見城美枝子(TBS、テレビ朝日ホールディングス) ・木場弘子(TBS、東海旅客鉄道など) なぜ社外取締役に元女子アナが重宝されるのだろう。経済ジャーナリストの松崎隆司氏が解説する。 「東京証券取引所がガバナンスの観点から、2人以上の社外取締役を選任するよう上場規則に加えたのは’15年6月のことです。第三者の目で、不正がないか厳しくチェックしようというのが狙いでした。さらに昨年6月には政府による男女共同参画会議が開かれ、女性役員の比率を30%以上にする目標を掲げます。 こうした流れに、元女子アナは女性社外取締役としてうってつけの存在だったのでしょう。爽やかで知的なイメージがあり社内外からの印象が良い。名士の子女が多く知名度も高いため、『広告塔』としての役割も担えるからです」 ◆フジ出身アナが社外取締役の企業名 中でも最多なのはフジテレビ出身の女子アナだ。以下に紹介する7人にのぼる。 ・牛尾奈緒美(JXホールディングス) ・松田朋恵(コメダホールディングス) ・中井美穂(メディアシーク) ・菊間千乃(コーセー、キッツなど) ・蓮見麻衣子(サイバー・バズ、Zホールディングスなど) ・内田恭子(キッズスマイル ホールディングス) ・中野美奈子(四電工) フジ出身者が「元女子アナ社外取締役」で「最大派閥」を形成するには納得の事情があるという。前出の松崎氏が続ける。 「女子アナの歴史を振り返ると、彼女たちのステータスが急上昇したのが’80年代でした。それまで男性アナウンサーのサポート的な役割だったのが、彼女たちにスポットライトが当てられるようになったんです。その先駆けがフジテレビでした。例えば中井美穂さんは、1988年に番組初の女性メインキャスターとして『プロ野球ニュース』を担当しています。 現在の有名企業の社長や役員は60歳前後です。社会人になった頃の彼らにとって、フジの女子アナは魅力あふれる輝かしい存在だったでしょう。憧れの彼女たちを起用するのは、有名企業の幹部たちにとって『夢の実現』なのかもしれません」 単に元フジというプロフィールが魅力的なだけではない。彼女たちはセカンドキャリアを充実させることにも精力的なのだ。 「牛尾奈緒美さんはフジを退社後、慶應大学大学院で経営管理学を学びMBAを取得しています。蓮見麻衣子さんも、米国スタンフォード大学で学びなおしアナリストに。菊間千乃さんは弁護士の資格を取得し、早稲田大学大学院で法律を学んでいたんです。 彼女たちは、過去が輝いていただけではありません。第一の人生である女子アナを引退してからも、第二の人生で努力し活躍している。こうした姿勢や生き方が、企業を活性化させるために大いに役立つと考えられているのだと思います」(松崎氏) 華やかなだけでない。元フジの女子アナの人気が高いのには、彼女たちでなければならない理由がある……ということのようだ。
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