「バイデンさんはチャンスを逃した」米大統領選のテレビ討論会 海野素央明大教授
海野素央明大教授が28日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演。11月の米大統領選に向けた、民主党のバイデン大統領(81)と共和党候補のトランプ前大統領(78)のテレビ討論会(日本時間28日)について、「バイデンさんはチャンスを逃した」と切り捨てた。4年ぶりの直接対決として注目を集めたが、「パフォーマンスも表情も良くなかった。下を向いているし、ボーッとしている。笑顔を少なかったのがかえって目立ちました」と際立たせた。 海野教授はバイデン陣営の戦術のまずさも指摘。トランプ候補から「次男は有罪判決を受けた」と発したところが、チャンスだったという。「『私は大統領だ。同時に父親でもある。息子のことを思っている。だけど、息子には恩赦を出さない』と言うべきだった」と話した。トランプは側近に恩赦を出して忠誠心のバーターをとしている。そこで対比することができたにも関わらず、反論を述べなかった。「息子を思っているという人間性と、トランプと比較する戦略があったのに出さなかった」と、付け加えた。 対するトランプ前大統領について、「マイクが2分で切られる対策として、次のテーマになっても自分が言いたいことを言うという戦略を選んだ。ただ、満塁ホームランを打ったわけではない」と断じた。