奥智哉&青木崇高のバディが謎を追う「十角館の殺人」場面写真
Huluオリジナル「十角館の殺人」の場面写真&メイキング写真が公開された。 日本を代表するミステリー界の巨匠・綾辻行人の代表作で、全世界シリーズ累計670万部の大ベストセラーとなっている「館」シリーズ。現在、10作目となる「双子館の殺人」が連載中だが、本作は、同シリーズ記念すべき第1作目にして、綾辻行人史上最高傑作の呼び声高い作家デビュー作の映像化だ。 【写真】バディの江南&島田「十角館の殺人」 公開された場面写真では、江南(奥智哉)&島田(青木崇高)バディが謎を追う姿をとらえ、メイキング写真では監督の内片輝、奥さん、青木さんの撮影中の姿が写し出されている。 読者の想像を超える衝撃のトリックと、完璧に計算されたストーリー展開に、映像化不可能と言われ続けてきた原作。内片監督は「簡単に映像化はできないと思った」と言い、「原作の設定をきちんと活かすことと、キャスティングや演出の工夫により映像化できるのでは」と、キャスティングにもこだわったそうで、“本土”で絶妙な掛け合いを見せるバディを演じた奥さんと青木さんについて、「奥君は物怖じしないところがあるのと同時に、年相応に悩んでいる部分も現場で見せてくれたんです。奥君の個性が反映された江南のキャラクターが、純粋な大学生っぽくて大好きです」「島田は好奇心旺盛で子供のまま大人になったような人物。憎めないキャラだけど、ある時に見せる鋭い表情できちんと大人になる。 青木君のおかげで、島田というキャラクターがいいバランスで走ってくれた」とふり返る。 本作に挑む上で、一番こだわったことについては「原作には文章表現ならではの面白さがある」と話しつつ、「原作の大事なところをリスペクトしつつ、映像作品として原作同様に面白がれるよう、キャスト・スタッフと大切に丁寧に作り上げた」と明かした。 また、本作を一足早く鑑賞したミステリ作家や著名人からのメッセージも公開された。 <ミステリ作家・著名人 コメント> ▼青崎有吾 おい!!! 原作完全再現じゃねーか!!!!!国内ミステリ史上、ここまで原作愛に満ちた映像化があっただろうか。 忠実なストーリーと「館」の造形、過剰な演出を削いだ舞台のような撮り方、そして何よりシガレット。 この制作陣でよかった、と心から思えるドラマである。トリックのほうも完全再現。 十角館「初訪問」となる人々が本作をどう観賞し、どう驚くのか。感想をあさる日々になりそうだ。 ▼朝霧カフカ 日本が生んだ最高最強のミステリ、「十角館の殺人」が映像化! えっ、アレどうやって映像化するの?? ああー。あああー! こうやるのかああー!! すごい、すごすぎる!!!そして改めて。 十角館の殺人、ほんとうに面白い。 見たあとしばらく、もとの世界に戻れない。 原作未読のかたも既読のかたも、ぜひ。 ▼有栖川有栖 舞台化や漫画化はどうにかクリアできても、〈映像化は不可能〉とされてきた里程標的名作ミステリのドラマ化がこんな形 (原作に忠実な真正面からの突破!) で実現するとは。 あまりにも大胆にして繊細なやり方で達成された十角館攻略。そして、あまりにも誠実。 ▼五十嵐律人 “映像化不可能”と言われ続けてきた不朽の名作。情報解禁時は半信半疑でしたが、冒頭の映像を見ただけで興奮と期待が一気に込み上げてきました。 見逃し厳禁。ネタバレ厳禁。全てのミステリファンは、十角館との再会に胸を膨らませながら配信開始日を心待ちにしましょう。 ▼京極夏彦 小説を「映像化」したのではなく、ミステリを他媒体に「翻案」しようとした結果なのでしょう。 僕たちの十角館が、ちゃんと成立しています。 ▼辻村深月 十角館に行ってみたい。十角形のカップでコーヒーを飲んで、 あそこで合宿して小説を書きたい(殺されたくはないですが…)。 『十角館の殺人』を読んだ誰しも一度くらいは考えたことがある野望だと思うのですが、 映像の中にあの建物が、あのカップがあることの感動は痺れるほどでした。 まるで自分が十角館で過ごしたかのような濃密な映像体験。 あの小説を一体どうやって!?と少しでも気になる方は必見だと思います。 ▼法月綸太郎 謎解きのツボをきっちり押さえた迷いのない構成から、原作に対する敬意と信頼がひしひしと伝わってくる。 映像版の推しポイントは、天才建築家・中村青司の存在感がアップしていること――。 結末を知っているはずなのにクライマックスでは思わず息を呑み、しばらく画面から目が離せなかった。 初見だったら完全に石化していたかもしれない。 ▼吉田直樹(ファイナルファンタジーXIV プロデューサー兼ディレクター、ファイナルファンタジーXVI プロデューサー) 「不可能」なのに実写化され消える作品は多い。またなのか?という考えが頭を過る。 しかし――僕の答えはNOだ。原作を7回通読した僕が言うのだから間違いはない。推理小説(ミステリ)マニアを自称する諸 賢なればこそ、気づけるはずだ――この映像作品が、原作の凄さを、いかに映像として体感してもらうためだけに作られたのか、ということに。 Huluオリジナル「十角館の殺人」は3月22日(金)10時よりHuluにて一挙独占配信(全5話)。
シネマカフェ シネマカフェ編集部