産休から復帰したMBSテレビ・玉巻映美アナウンサー。野菜ソムリエプロの資格を取得

　【民放リレーコラム　アナランド】新米ママと現役アナの二刀流。MBS・玉巻映美アナウンサー（31）が産休、育休明けで現場復帰を果たした。昨年2月以来のテレビ出演。情報番組「よんチャンTV」（月～金曜後3・40）の火曜日サブキャスターに就任し「前夜は寝つけませんでした」。不安いっぱいの再スタートも「復帰して楽しい。大変だけど、ママさんたちは皆、頑張ってますよ」と新米ママ代表として胸を張った。 　1年2カ月のブランクも、多くの経験を積んだ。これまでスタッフやロケ先での取材などで連日何百人という人と会い、会話を交わしてきた。今回、産休に入り、出産後は一日中、子供に向き合った。「家ではずっと2人。1対1。ストレスありました」 　そんな時に出合ったのがママ友に勧められたマラソン。運動は得意ではないが、週に2、3回、30分走るだけで気晴らしになった。3月に「名古屋ウィメンズマラソン」に出場。6時間40分06秒で見事、完走した。「途中で心が折れそうになったけど、出産の痛みに比べたら…。ゴールして、ママ友と抱き合って泣きました」という。将来「ママはあなたの生まれた時にこんな挑戦をしたんだよ」と伝えるつもりだ。 　向上心も強く、産休の時間を利用して資格も取得した。コロナ下の20年5月に「野菜ソムリエ」に合格。さらに産休に入ってから出産直前の昨年4月に「野菜ソムリエプロ」を取得した。結婚後に始めた料理が「少しずつ楽しくなってきた」といい、仕事と両立する中で「せっかくなら野菜の知識を得て、お得に栄養摂取した方がいい」と考え、勉強した。 　「例えば、ブロッコリーに豊富に含まれるビタミンCは水溶性なので、ゆで過ぎると水に溶け出し失われやすくなる。だからフライパンなどで蒸し焼きに。季節ごとに栄養価も味も違う。子供のため、日々の生活のためにもなります」と知識を活用する毎日だ。 　番組に復帰し、新しい生活パターンが始まった。会社は協力的で番組の企画会議等はリモート参加を認められている。ママになって「一番変わったことは責任感が芽生えたことでしょうか。子育てをしながら常に緊張感を持って。精神的に成長させてもらった」。働くママ目線で情報を伝えていく構えだ。　（古野　公喜） 　◇玉巻　映美（たままき・えいみ）1992年（平4）9月25日、米ニューヨーク生まれ。大教大池田高、早大を経て2015年4月にMBS入社。趣味はミュージカル鑑賞、テナーサックス、ゴルフ。