新そばを味わう来場者＝村山市

　そばどころ村山市の新そばを味わう「伝承館まつり」が20日、同市の農村文化保存伝承館前ふるさと伝承広場で開かれ、多くの観光客でにぎわった。 　今月2日に収穫された「でわかおり」を使い、「刈りたて・ひきたて・打ちたて・ゆでたて」の4たてがそろった、二八そばを500食分用意した。東根市長瀞から家族3世代で来た梅津茂さん（75）は「コシがあって、香りや甘みを楽しめた。来年も孫と来たい」と満足した様子だった。まつりでは杉島諏訪太鼓なども披露された。 　主催した実行委員会の田中修作委員長は「今年は例年より収量が多い。多くの人に村山市のそば店を訪れてほしい」と話した。 　◇ 　おくのほそ道尾花沢そば街道の「新そばまつり」が20日、尾花沢市の徳良湖温泉花笠の湯特設会場で開かれ、来場者が地元産「原種最上早生（わせ）」の香り高い打ちたてそばをすすった。 　市内のそば店などでつくる実行委員会（高橋晃治委員長）が開催し、1000食限定で提供した。そば音頭やジャズバンド、花笠踊りの披露のほか、そば打ち体験、そばにまつわる俳句を詠む企画などがまつりを盛り上げた。この日から市内の加盟9店で新そばの提供が始まった。

新そばを味わう来場者＝尾花沢市・徳良湖温泉花笠の湯特設会場

　県内外から多くの愛好者らが訪れた。家族連れで訪れた上山市中川小6年の山田零穏（れおん）さん（12）は「そばはあまり好きじゃないけど、ここのそばは好き。つゆもおいしかった」と満足そうだった。