“孤立の恐怖”…記者が見た能登豪雨の現場 道路寸断で取り残された集落
「両脇を土砂がうめつくしています」 山道を進むことおよそ20分。ようやく海が見えてきました。 髙木健至記者「右手に海が見えますが、かなり茶色く濁っています」 およそ260人が暮らす大谷町。今回の豪雨で町を流れる「大谷川」が氾濫。付近の建物は3日経っても泥に浸かったままでした。 孤立状態は解消されましたが水道も電気もきておらず携帯電話もつながらない状態でした。 住民「娘や息子が神奈川県なんですけど、連絡がきてもつながりませんから」 避難所となった小中学校の体育館も電気が通っておらず被災者はうす暗い中で身を寄せ合っていました。 能登半島地震の時も1週間以上孤立したという大谷町。今回も一時およそ70人が避難所に詰めかけ「極限状態」の生活が続いていました。 住民「風呂も入れんし、また水は止まったし、ここ(避難所)に世話にならなしゃーない」 住民「しゃーない。こんな辺鄙なところに住んどるからしゃーない」「やっぱり生まれ故郷はいいもん。ここに死ぬまでおるわ」 石川県によりますと今回の豪雨では3つの市と町で最大115の集落が孤立しましたが、27日までに孤立状態は全て解消したということです。
チューリップテレビ