国内スタートアップ評価額ランク2位の「給与前払いシステム」会社社長が“詐欺的仮想通貨”
アドバサHPより
一般的に、賃金債権の買い取りが触れ込みの「給与ファクタリング」は闇金と大差ない。 ところが、一時、給与前払いシステムなるものを開発した「スタートアップ企業」が持て囃された。スタートアップ企業とは、革新的な技術やアイデアを用いたビジネスモデルを生み出し、新たな価値を社会に提供する企業のこと。 革新的かどうかはさておき、給与前払いシステムを専売特許にするのは「アドバサ」なる企業だ。べらぼうな手数料を上乗せしたうえで賃金債権を従業員から回収するのが、給与ファクタリング。それに対し、従業員への給与前払い分を、そのシステムを導入した企業に請求するところが違いだとか。 アドバサの関係者によれば、 「現社長の小杉朝光さん、初代社長、監査役が創業メンバーです。その3人組がアドバサを起ち上げたのは2017年4月。のちに追い出されるのですが、当初の資本金5000万円のほぼ全額を提供したとされるのは、“ビットコイン”で大儲けした若手実業家でした」 (カネに振り回される人々のドラマを描く「週刊新潮」の連載コラム「MONEY」より)
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「週刊新潮」2023年10月26日号「MONEY」欄掲載