米銀監督機関にまん延するハラスメント、「有害」職場報道で調査報告
調査を実施した法律事務所は是正策として、人事考課プロセスと職場での行動基準の変更、是正の取り組みを監督する内部監察機能の設置を勧告した。
グルーエンバーグFDIC総裁は7日、職員に向けて声明を発表。調査結果は「われわれの職場の内情を冷静な目で見つめ直す」きっかけになっていると指摘。数百人もの職員が経験した「苦痛を伴う不適切な待遇や、恐怖、怒り、悲しみ」が詳細に綴られていると述べた。
「全ての職員が安全に感じ、その価値を評価され、尊重される職場を作るため、努力は惜しまない」として、調査報告の勧告に従って計画を実行すると表明した。
調査に関与した複数の関係者によれば、勧告は問題職員の懲戒や退職要請を意図したものではない。調査の一環として、グルーエンバーグ総裁も聴取を受けた。
調査はまたグルーエンバーグ総裁が報道で指摘された問題への対応を怠ったとは結論付けていない。ただし、無関係な事項を巡って同総裁が職員に対してかんしゃくを起こした事例を複数挙げ、同氏がFDIC総裁として職場環境の改善を率いる最適な人物かどうか疑問を呈している。
報告書が発表された後、下院金融委員会のマクヘンリー委員長(共和党)はグルーエンバーグ氏のFDIC総裁辞任を求めた。
原題:FDIC Probe Finds Credible Allegations of Toxic Workplace (1)
(抜粋)
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Katanga Johnson, Lydia Beyoud