首位の大宮は敵地で3位・今治と対決する(C)J.LEAGUE

【J3リーグ・プレビュー】明治安田J3リーグ第11節が4月27日から28日にかけて開催される。 ●【動画】ガンバ大阪　宇佐美貴史＆鹿島アントラーズ　鈴木優磨インタビュー

先週末に未消化分の第3節と第9節が行われ、全20チームが10試合を消化し、開幕から唯一無敗を続けている大宮アルディージャが勝ち点「4」差をつけて首位に立っている。ここからどのように上位争いが動いていくか。その中で土曜日に4試合、日曜日に6試合が行われる今節は、上位4チームが直接対決でぶつかり合う注目の週末となる。 土曜日に今治里山スタジアムで行われるのは、3位のFC今治と首位の大宮による上位対決だ。 今治は、開幕4連勝の後に4試合勝ちなしと足踏みが続いたが、直近2試合は連勝中。特にFWマルクス・ヴィニシウスが2戦連発と再び調子を上げており、エースの復活と共にチームも再び勢いを取り戻し始めている。120分間の延長戦の末にヴィッセル神戸に敗れた水曜日のルヴァンカップから中2日と厳しい日程の中で迎える上位対決を制し、大宮との差を詰め寄れるか。 対する大宮は、先週末に延期分の第3節を消化し、福島ユナイテッドFCに勝利。開幕から10戦無敗で1年でのJ2復帰に順調な歩みを進めることができている。そういった中で直近では、FWシュヴィルツォクやMF泉澤仁といった攻撃のタレントが復帰し、さらに戦力の厚みも増しているのも好材料だ。特に泉澤は、福島戦で復帰早々のゴールをマーク。今節も活躍が期待される。 一方で日曜日に東大阪市花園ラグビー場で行われるのが勝ち点「1」差で迎える4位のFC大阪と2位のアスルクラロ沼津による上位対決だ。 FC大阪は、第4節から第7節にかけて4試合連続スコアレスドローと勝ち切れない試合が続いたものの、第8節で大宮に初黒星を喫したあとは、2試合無失点で抑えた上で連勝。再び息を吹き返し始めている。ここまで失点数はリーグ最少の「4」。10試合中7試合をクリーンシートに抑えている堅守が最大の強みだ。その中でここ2試合は強みのセットプレー以外からもゴールを奪えている好循環を継続できるかがポイントだろう。 対する沼津は前節、大宮との首位攻防戦を引き分けて最低限の結果は得られたが、ここまでアウェイでは2分2敗と思うような結果を持ち帰ることができていない。今節こそはその流れを断ち切りたいところだ。また、左ウイングで開幕から先発してきたMF鈴木拳士郎が負傷中。その中でルヴァンカップの北海道コンサドーレ札幌戦で加入後初先発を飾り、インパクトを残したFW齋藤学にはより一層大きな期待がかかる。 その他、5試合負けなしで4試合複数得点を奪い、調子を上げている8位のツエーゲン金沢と3試合勝ちなしと正念場を迎えている5位のFC岐阜の対決など、今週末のJ3には注目だ。